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歌舞伎俳優の中村獅童、田畑智子、辺見えみり、近藤公園、劇作家の岩松了らが4日、都内で舞台「羊と兵隊」の製作発表記者会見を行った。

この作品は、出演も兼ねる作・演出の岩松了の新作で、ある裕福な家庭で育った長男・ルイ(中村獅童)と、彼の身代わりに兵士として出征する男(中村獅童・ルイと二役)を軸に、極限状態に置かれた一家の人間模様をスリリングに描いていく。

岩松と獅童はプライベートでよく飲みに行く気心の知れた間柄。岩松曰く、「（獅童は）憎めないヤツ、可愛いヤツ、(どこか)突っ走るヤツ。その突っ走る感じが(戦争に)代わりに行くヤツと、行かないヤツの両面を見せられたら」とコメント。じっくりと人間観察をするタイプの劇作家・岩松が作り上げる獅童の役どころに興味が湧く。獅童は、今回初めて立つ本多劇場に対し、子供の頃から芝居を見ている劇場での出演は念願だった話し、「今の時期にコンパクトな空間で芝居をやっておきたかった」と、今回の作品への意欲をのぞかせた。

また家政婦役の田畑とは大河ドラマで、妹の婚約者役に扮する近藤とは映画「ピンポン」で共演しているが、辺見えみりとは以前夫婦役で共演した舞台「丹下左膳」のエピソードを披露。“負けず嫌い” “ムキになるところ”がふたりの共通点だとのことで、夫婦喧嘩のシーンは毎日アドリブで、舞台を降りてからも楽屋まで喧嘩をしていたとか。今回は兄妹役で息の合ったところが見られそうだ。

本公演は、下北沢・本多劇場にて7月5日(土)〜27日(日)、その後、京都に場所を移し、南座にて8月1日(金)〜3日(日)に開催される。

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• 中村獅童インタビュー