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アジア・フィルム・アワードで第1回「エドワード・ヤン記念」アジア新人監督大賞を受賞したほか、バンクーバーやロッテルダムなど海外の映画祭で特集上映が行われるなど、次世代を担う若手監督として注目を集めている石井裕也監督の最新作『ばけもの模様』が7日に公開初日を迎え、主演の大鳥れいをはじめ、出演者たちが舞台あいさつを行った。
元宝塚歌劇団所属で、現在は舞台を中心に活躍する大鳥れいは「やっと公開初日を迎えました。この映画はまだまだ原石のようなもの。映画に込められたキラメキを見つけて育てていただければ」とコメント。続いてマイクを手にした落語家の桂都んぼが「撮影してる時は公開も決まっておらず、スタッフ・キャスト全員がノーギャラで参加しました」と製作中の秘話を明かすと、石井監督から「でも、撮影中から『絶対に海外の映画祭に行くし、劇場公開もするぞ』と言ってまして、やっと今日実現しました」との挨拶があり、会場は大きな拍手に包まれた。
合宿方式で撮影された本作だが、現場は相当に過酷だったようで、元タカラジェンヌの大鳥は「宝塚生活の中でも“ありえない”ぐらいのことで、宿舎もありますと言われたんですけど……本当にヒドくって、毎日、フトンの取り合いでしたね」と当時を振り返る。そんな撮影をキャスト・スタッフが乗り切ったのは「石井裕也の心意気に賭けた」からだと桂都んぼは言う。「監督のむきだしの人間像を描いていく作風がとても好きなんですけど、集大成として結実したのがこの映画だと思います」
『ばけもの模様』は息子を亡くしたことを認めたくない主婦・順子と、そんな妻にうんざりしてしまった夫、そして、順子に惚れてしまったメロンパン販売員の男など様々な人間たちの内に潜む“ばけもの性”を描く意欲作。今後も商業映画デビュー作や、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)のスカラシップ作品など新作の公開が続々と控えている石井裕也監督は、挨拶の最後に「低予算映画で、無名で若い監督がどうやったら勝負できるか?と考えた時に、自分の感覚とか感性が“世界で最先端”だと信じるしかなかった。賛否は分かれる映画かもしれませんが、これが“世界最先端の感覚”だと思って楽しんでください」とコメントし、自作に対する自信を覗かせた。池袋シネマ・ロサにてレイト上映中
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