タレントweeker

雑誌「Weeklyぴあ」調査による、6月7日公開の映画の満足度ランキングは、三谷幸喜監督最新作『ザ・マジックアワー』が動員ランキングに続いて満足度でもトップに輝いた。2位にリリー・フランキーと木村多江が夫婦役で共演した『ぐるりのこと。』、3位に築地中央卸売市場で奮闘する元エリート商社マンの姿を描く『築地魚河岸三代目』が入った。(映画満足度ランキング表)

今週1位の『ザ・マジックアワー』は架空の港町を舞台に、伝説の殺し屋を演じることになった売れない俳優と周囲の人間たちが繰り広げるノンストップ・コメディ。人気作家・三谷幸喜の最新作だけあり、「笑いを堪えるのが大変だった」「いろいろな意味で裏切られるストーリー展開」「最後のどんでん返しがすごくて監督らしい」と観客の支持は圧倒的。満足度も94.0点と同監督の前作『THE 有頂天ホテル』(93.5点)を上回る結果を記録し、2008年度年間ランキングの暫定トップに立った。「豪華な俳優陣が惜しげも無く登場」「舞台セットが美しく、夢を見ているよう」「劇中に市川崑監督へのオマージュがあり感無量」など観客の数だけ“見どころ”のある本作。今年、本作の満足度を上回る作品が登場するのか今後の調査結果が気になるところだ。

2位の『ぐるりのこと。』は何があっても別れない夫婦の10年にわたる物語を描く作品。「シリアスな場面とコミカルな部分のバランスがとれていて本当の日常のよう」「“報われる人がひとりでも増えてほしい”という監督の優しい思いが伝わってきた」「決して押しつけがましくなく、さりげなくて非常にさわやか」など多くの観客からは高い評価が寄せられた。本作は男女、年代を問わず幅広い層の観客から支持が集まっており、今後、口コミやリピーターなどを含め、観客から長く愛され続ける映画になりそうだ。

その他、6月7日からは主演のチョン・ドヨンが昨年のカンヌ映画祭で女優賞を受賞した『シークレット・サンシャイン』や、市原隼人と谷村美月が主演する理数系ラブコメディ『神様のパズル』が公開されている。

詳しくは、上映スケジュールと映画チケットが購入できる映画満足度ランキングへ

(本ランキングは、2008年6月7日(土)に公開された新作映画14本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

• 『ザ・マジックアワー』 チケット情報
• シネマぴあ「映画満足度ランキング」へ
• シネマぴあ「動員ランキング」へ
• 『シークレット・サンシャイン』 イ・チャンドン インタビュー
• 『ザ・マジックアワー』 作品情報
• 『ぐるりのこと。』 作品情報
• 『築地魚河岸三代目』 作品情報