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俳優の鹿賀丈史、市村正親らが3日、東京・千代田区の東京會舘で、12月6日(土)より日生劇場で幕を開けるミュージカル「ラ・カージュ・オ・フォール」の製作発表を行った。
このミュージカルは1983年にブロードウェイで初演、1985年に本邦初演され、1993年からは市村正親が当たり役・ザザを務めている作品だ。ゲイクラブの経営者ジョルジュ(鹿賀)と看板スター・ザザ(市村)は20年来同棲しているカップル。そのジョルジュには実の息子ジャン・ミッシェル(山崎育三郎)がいて、ザザが母親がわりとなり彼を手塩にかけて育ててきた。そんななか、ジャンが保守的な政治家(今井清隆)の娘アンヌ(島谷ひとみ)との結婚宣言をしたところから、ひと騒動が巻き起こる。爆笑のなかにも、ほろりとさせる家族愛が描かれたミュージカルだ。
10年ぶりの上演で市村の相手役となるのは、今年も「ペテン師と詐欺師」で共演を果たした鹿賀丈史。グレーのスーツに身を包んだ鹿賀は、21年前に出演したゲイの舞台「トーチソング・トリロジー」の話を引き合いに出しながら「ゲイ(=芸)に関しては何の問題もない」と会場を笑わせ、「昔、結婚して、子供もいて、そしてゲイという今がある"転身"した男の味が出せれば」と語った。ザザを演じるのが今回でラストとなる市村は、女性を演じる醍醐味は男性にはないわがままを言えることだと語り、「(鹿賀) 丈史にわがままを言えるのが楽しみ。この公演中は役を借りてせいぜい(鹿賀を)困らせるぐらいにしたい」と、旧知の仲である鹿賀との共演を心待ちにしている様子が伺えた。
また初演からゲイクラブの踊り子でSMの女王・ハンナを務める真島茂樹は、過去の大爆笑エピソードを披露。「日夜、練習を重ね、(公園で)鞭を振り回していたら、世田谷警察に毎日毎日連行されて……」と、軽妙な語り口で会場を沸かせていた。同じく初演からジャンの婚約者アンヌの母を演じる森公美子は、自分で振り回した鞭で真島のカツラが外れるという“カツラ事件”を暴露。エピソード満載の真島を“伝説のダンサー”と称していた。
最後に製作発表は先月誕生した市村の息子さんの話に及んだ。市村は満面の笑みを浮かべながら「(息子は)ふたりに似てとても聡明な顔の小さい子」と語り、爆笑をさらった。「ペテン師と詐欺師」など、胎教でミュージカル音楽をたくさん聞かせていたこともあり、「(この舞台が始まる頃は息子も生後)6ヵ月だから、そろそろ作品の良さもわかってくる頃じゃない?」と、ジョークで締めた。
ユーモアあふれる手練の役者陣と山田和也の演出で贈る注目の公演は、日生劇場にて12月6日(土)〜28日(日)に開催される。チケットは6月14日(土)一般発売開始。
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