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つかこうへいの代表作「幕末純情伝」が石原さとみ、真琴つばさらの出演で真夏の新橋演舞場に登場する。その製作発表が18日、都内で行われ、つか、石原、真琴のほか、吉沢悠、舘形比呂一、宇都宮雅代、カラテカの矢部太郎が出席した。
沖田総司が女だったというセンセーショナルな設定と、弱さや女々しさを持ちながら懸命に幕末を生きた志士たちの姿から、激動の時代に翻弄された人間たちの迸る感情をビビッドに描き出す物語。1989年に初演、その後も上演を繰り返し、1991年には映画化もされた名作だ。今回はつか自身が18年ぶりに演出も手掛ける。
今回ヒロイン・沖田総司を演じるのは、石原さとみ。「緊張のあまり昨日眠れませんでした」とこの大役に対するプレッシャーを語るものの、記者からの質問にもくるくると表情を変えながらしっかりと受け応えをし、キスシーンや過激なセリフがあることに関しても「その場に入ってしまえば、ぜんぜん抵抗はなくなるんじゃないかな。はじめは不安を抱いていたんですけど、この(会見の)場に立ったら、ぜんぜん大丈夫です」と大物ぶりを見せていた。
そんな石原を、つかも大絶賛する。「ポスターの表情を見たら、想像を絶して良かった。この子となら心中しても(失敗しても)いいと思った。心配はない」とベタ褒め。「まあ、140%くらい(の力を出して)とか、要求していこうと思います。色っぽくしますよ、石原さんを」とのことなので、石原ファンは楽しみにしてほしい。一方つかが「一番手がかかる」とコメントしたのが、坂本龍馬役の真琴つばさ。石原が“男装”の沖田を演じるのに対し、真琴は“男役”として龍馬を演じるための発言ではあるが、演技者としては信頼を寄せているようで「芝居のできる人なので、あまり舞台経験のない石原さんの思いを受けて立っていただきたい」とのこと。その真琴は「つかさんに龍馬のヒーロー的部分をぶち壊してもらって、本当の人間の情をいかに出していただけるかが楽しみ。あと、この芝居が終わった頃には真琴つばさが“お嫁さんにしたい女優ナンバーワン”になるような役作りをしていただけるとのことなので期待しています」とニンマリ。
ほかに高杉晋作役の吉沢悠、西郷隆盛役の舘形比呂一らバラエティ豊かな面々が揃ったが、中でも一番の異色はカラテカの矢部太郎。幕末ファンの間でも人気の高い色男、土方歳三を演じる。「みなさんがボクで大丈夫なのかと思ってるのはボクも感じていますが、一番ボクが不安なので……。つかさんに男にしていただきたいと思います!」と終始緊張の面持ちでコメントする姿がなぜか会場の笑いを誘った。なお、つかは矢部起用の理由を「土方って立派な方じゃなかったんじゃないかな。そういう意味で普通の人間の生きてる時代で、ああいう革命が起きたんだ、という作品を作り上げたい」と作品の意図と絡めて語った。
公演は8月13日(水)〜27日(水)東京・新橋演舞場、その後、京都、名古屋、福岡、金沢をまわる。東京公演のチケットは6月24日(火)一般発売開始。
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