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何百万ポンドもの現金と宝石の入った地下金庫を狙った強盗計画。しかし、もし金庫の中に想像を絶するような“トンデモないもの”が入っていたとしたら？　『トランスポーター』や現在公開中の『リボルバー』などで知られるジェイソン・ステイサムがイギリスの老舗銀行の金庫を狙う男に扮した最新サスペンス映画『バンク・ジョブ(仮題)』の日本公開が決定した。イギリスでは今年2月に公開され、『ジャンパー』を抜いて興行成績1位を記録した犯罪サスペンスの傑作が、この秋、日本に上陸する。

本作は1971年にイギリスで実際に起こった金庫破り事件を基に、『世界最速のインディアン』などで知られるベテラン監督ロジャー・ドナルドソンがフィクションを交えながら描く犯罪サスペンス劇。ロンドンにある老舗、ロイズ銀行がジェイソン・ステイサム扮するハリーら7人の強盗グループに襲われた。地下の貸金庫室の現金と宝石はごっそり奪われ、新聞やラジオは連日、事件のことで持ちきりとなる。しかし、この話題はある日、突然に消えた。理由は、彼らが金庫から盗んだものの中に国家機密事項が混じっていて、政府は機密が表に出ることを恐れて報道禁止通達を出したから。おかげで、主人公たちは政府や、さまざまな集団から命を狙われることになる。

となると、気になるのは、主人公たちが盗んだ国家機密の“中身”だが、その内容は実にスキャンダラスなもの。あえてここでは内容を伏せるが、本作が公開されたイギリスではこの“お宝”が真実かフィクションかで大きく盛り上がったらしい。息もつかせぬ犯罪サスペンスに、スキャンダラスな裏社会ネタを盛り込んだ『バンク・ジョブ(仮題)』。想像を絶する“お宝の中身”をアレコレと想像しながら、日本公開となる秋を待ちたいところだ。

『バンク・ジョブ(仮題)』
2008年11月より渋谷・シネマライズほかにて公開