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「東京には独特の寂しさがある」海外の鬼才が描く“TOKYO!”完成
2008年07月02日 17時42分 [舞台挨拶]
会見に登壇したポン・ジュノ監督、香川照之、蒼井優、藤谷文子、加瀬亮

香川照之、蒼井優、加瀬亮、妻夫木聡と、日本映画界を背負う俳優たちが、ポン・ジュノ、ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックスら人気監督の下に集まり、“東京”を描いた3部作『TOKYO!』。5月にカンヌ国際映画祭でも上映され話題となった本作の完成会見が7月2日に都内にて開催された。

この日、会見に参加したのは『シェイキング東京』のポン・ジュノ監督、香川照之、蒼井優と、『インテリア・デザイン』の藤谷文子、加瀬亮。韓国・ソウル在住のポン監督は、「東京は、近所に住んでいる女子学生に興味を持っているけどなかなか声を掛けられないような存在だった。今回、映画を撮ったことで、やっと声を掛けることができた」と、本作について語る。そんなポン監督の作品に出演した二人は、「世界で一番仕事をしたかった人。ポン・ジュノという男と仕事ができたことが財産」(香川)、「ポン監督、香川さんと共演できたことがうれしい。みんなの熱が詰まった作品。久しぶりに熱く感じた」(蒼井)と、本作に参加できた喜びを語った。

ゴンドリー監督の『インテリア・デザイン』に出演した二人は、「なんてクレイジーな企画なんだ、と思いました。監督は、ずっとカメラを回していて、気付いたらカメラが回っていた状態。カットがかかるまで何度も同じことを繰り返した。余分な緊張感がなくなって削ぎ落とされていく状態になった」(藤谷)、「とにかく大変な監督。今日も監督はこの場にいるはずがいない(笑)。予定していることはなく、思いついたことを通訳さんが訳を話して、その間にまた次の指示が監督から出されるので、わけがわからない状態(笑)」(加瀬)と、現場の大変さを語る。だが、「わがままだけど、にくめない、かわいらしい監督」(加瀬)と、苦労はありつつも撮影を楽しんだ様子を見せた。

これまでにも『殺人の追憶』や『グエムル』といった話題作を作ってきたポン監督。今回、テーマとなった東京について、「東京には独特の寂しさがある。例えば電車の中の光景や、一人でラーメンを食べている人の後ろ姿だったり。間違いなく寂しそうに見えるのに、寂しくないフリをして、お互いに『寂しくないから干渉するのは止めようよ』と身構えている印象がある。その印象に興味を持って、それを極端に表現しようとしたときにこういう作品になった」と言う。

ソウル、パリ、ニューヨークに暮らす3人の監督が描いた「東京」。日本人だからこそ気になる『TOKYO!』3部作は、晩夏から公開される。

『TOKYO!』
晩夏、シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか世界先行ロードショー

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