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春風亭小朝に笑福亭鶴瓶、林家正蔵、春風亭昇太、立川志の輔、そして柳家花緑と、落語界内外で多彩に活躍中の面々が『六人の会』として世話人になり、2004年から毎年銀座で催されてきた『大銀座落語祭』。「かねてからのお約束通り、今年でラスト」(小朝)という5回めを前に、7月1日、6人そろっての記者会見が行われた。
まずは小朝が「ラストではありますが、“落語の明日”とタイトルに付けましたように、これからの落語を担う人たちを中心に日程を組みました」と、前向きな幕切れであることを強調。続いて鶴瓶が、「こんなにお客さんに集まってもらって、大阪の噺家にすれば信じられない状況。参加するメンバーは毎年、この祭りのために東京に来ることを楽しみにしてます」と、上方落語の紹介に尽力した軌跡を振り返った。
「あっという間の5年間でしたが、その間に落語協会の状況もいい方に変わったなと思います」と喜びを素直に表したのは昇太。正蔵も「5年前はこぶ平でした。今、襲名してファイナル公演を迎えられるのが嬉しい」と感慨深げ。志の輔は「去年のアンケートで、11歳の男の子から86歳のおじいちゃんまで楽しんでもらえているのが分かった。落語のファンが増えたなと感じています」とコメント。最年少の花緑は、「落語はお客様とのやりとりから生まれる“ようす”が大切。それはこの銀座という街だから再現出来た」と、改めてこの祭りの成功を語った。
また、7月21日(月・祝)に新橋演舞場で上演される落語際のラストを飾る『グランドフィナーレ』の詳細が発表された。第一部は歌舞伎の『勧進帳』を正蔵の弁慶、林家いっ平の義経、桂小米朝の富樫で演じる。第二部は『桂三枝・笑福亭鶴瓶 二人会』。上方落語協会の会長・三枝と、6月下旬に副会長に就任したばかりの鶴瓶がじっくり聞かせる貴重な機会となる。
通常の寄席だけでなく、お笑い芸人が落語に挑戦したり、トークショーやイベントなども盛りだくさんのこのお祭り。会見の後、『六人の会』のメンバーは銀座の街でPR活動を行った。着物姿の人気者たちの登場にたちまち人だかりが出来たが、特製うちわを配りつつ、気さくに会話を交わす親しみやすさはこの面々ならでは。今年も祭りに気軽に立ち寄ってほしいと、無料公演を多数用意しているそうなので、期間中はあちこちに足を向けてみるのも一興だ。
「大銀座落語祭2008−落語の明日−」は、7月17日(木)から21日(月・祝)まで、東京・銀座の13ヵ所で公演。『グランドフィナーレ』は7月6日(日)一般発売開始、他の公演は発売中。尚、@電子チケットぴあでは、現在完売の公演を含むモアチャンス(抽選販売)を実施、7月7日(月)受付開始。
取材・文:佐藤さくら
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