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『逆噴射家族』、『五条霊戦機』を手がけた石井聰亙監督が、1978年に製作し、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)に入選した『突撃!博多愚連隊』が、7月12日(土)に東京国立近代美術館フィルムセンターで上映され、上映後に監督によるトークショーが開催された。
この日上映された『突撃!博多愚連隊』は、監督自身が住んでいた博多を舞台に、暴力団抗争に巻き込まれ立てこもり事件を起こしてしまう6人のチンピラの生き様を描いたもの。「博多を描きたかった。巨匠の監督だと、博多の奥深くへは入り込むことができないけど、小さい8ミリカメラなら中へ入り込んで撮影ができる」と、撮影時、8ミリのカメラを持って、本作の臨場感あるシーンを捉えたという。
『狂い咲きサンダーロード』(1980)や『爆裂都市BURST CITY』(1982)と、PFFの入選後も話題作を撮り続けて今に至っているが、今後については、「自力で映画を作りたい。シナリオが自分の弱点だから、シナリオ修行を続けているし、演出もまだ下手だから修行しないと」と監督。また、最近では、映画館でなく、DVDで映画を観る人が多い点にも触れ、「映画館では、スクリーンの世界に入り込め、情報量が圧倒的に多いが、DVD時代にはそれにあった観方がある。DVDで観ることを生かしたスタイル・映画言語もある。“これしかない”と決めてやっているほうが強くなれる」と、映画館、DVD、また昨今ではWEB配信、という多様化している映画鑑賞の方法に対する作り手側の意見を述べていた。
今回、自身が審査員を務めるPFFについて質問されると、「『高校大パニック』(1976)でPFFで落選して頭にきた」と、当時のうらみをぽろりとこぼしつつも、「PFFは刺激のある場所。最前線の人たちが何を撮ろうとしているのかがわかる。大切なことは継続すること。ささやかな、ちっぽけな継続が続けるとオリジナルになる」と、監督を目指す人々に対して、メッセージを送り、会場からは大きな拍手が起こっていた。
PFF30回記念 ぴあフィルムフェスティバルの軌跡
6月14日(火)〜7月18日(金)東京国立近代美術館フィルムセンター
『第30回ぴあフィルムフェスティバル』
7月19日(土)〜8月1日(金)渋谷東急
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