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市村正親、新妻聖子、井上芳雄らが極限の世界に描く究極の愛の物語、再演
2008年07月14日 17時35分 [ミュージカル・ショー]
ミュージカル「ミス・サイゴン」公開舞台稽古の風景。中央・市村正親、右・新妻聖子

超大作ミュージカル『ミス・サイゴン』の公開舞台稽古が7月14日(月)からのプレビュー公演に先立ち、13日東京日比谷・帝国劇場で行われた。

本作は『レ・ミゼラブル』を世に送り出したプロデューサー(キャメロン・マッキントッシュ)・脚本(アラン・ブーブリル)・作曲(クロード=ミッシェル・シェーンベルク)のチームにより1989年にロンドン・ウエストエンドで誕生。日本では1992年に初演され、当時としては異例の18ヵ月・745回のロングランを記録、2004年に再演され今回は再々演になる。舞台上に実物大のヘリコプターやキャデラック、巨大なホーチミン像が登場する大掛かりな舞台セットもみどころのミュージカルだ。

物語はベトナム戦争末期の陥落直前のサイゴン(現在のホーチミン)を舞台に、エンジニアが経営するバーで、戦争に嫌気のさした米兵クリスと、ベトコンから逃げてきた少女キムの出会いから始まる。やがてふたりは愛し合い永遠の愛を誓うが、戦況は悪化。サイゴンは陥落され、米軍は全面撤退。無情にもふたりの愛は引き裂かれてしまう。陥落後の混乱の中、エンジニアと共にバンコクに逃れたキムであったが、彼女には誰にも明かさぬ秘密があった・・・。

公開舞台稽古では、エンジニアを市村正親、キムを新妻聖子、クリスを井上芳雄が演じ、主要キャストからアンサンブルまで全員が稽古とは思えぬ完成度の高いステージを披露した。初演から出演を続ける市村は回を重ねるごとに、戦争の影に彷徨いながら自分の欲望に正直に生き抜いてゆくエンジニアの姿を見事に演じ“アメリカン・ドリーム”に憧れる男を熱演した。新妻も戦争に翻弄されながらも愛する男と子供のために生きて行く女の強さ、儚さを表現し、1幕ラストの「命をあげよう」では鳥肌が立つほどの熱唱であった。ミュージカル界のプリンス井上も引き裂かれたキムヘの思い、ベトナムでの悲惨な経験から溢れ出る苦悩を、美しいテナーで歌い上げた。

稽古前には会見も行われ、市村は「初演時に演劇界のアメリカン・ドリームを手にした作品。(演技を)出すよりも出さない芝居が観客に想像を与え面白みのある舞台が出来るのではないか」と続投を続けるカンパニー最年長らしい抱負を述べた。また初演時にキム役を演じ伝説となった故本田美奈子.にもふれ、7月30日(水)の公演終了後、彼女の誕生日に合わせメモリアルイベントが開催されることも発表された。

本公演は帝国劇場にて、7月14日(月)にプレビュー公演が始まり、18日(金)に初日を迎え10月23日(木)までロングラン上演される。チケットは、9月公演が7月19日(土)より、10月公演が7月26日(土)より一般発売開始。7月、8月公演分は発売中。尚、エンジニア役には市村のほか、筧利夫、橋本さとし、別所哲也、キム役には新妻のほか、笹本玲奈、ソニン、知念里奈、クリス役には井上のほか、照井裕隆、原田優一、藤岡正明が日替わりで出演する。また、帝国劇場以外では初となる福岡・博多座での公演も来年1月5日(土)から3月15日(日)まで上演予定。

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