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見えない脅威に翻弄（ほんろう）されながら、死と隣り合わせのサバイバルを繰り広げる人類の姿を描いたサスペンス大作『ハプニング』がついに日本に上陸し、17日に東京ドームシティ内のJCBホールでジャパンプレミアが開催された。プレミアには、4年ぶり2度目の公式来日を果たしたM・ナイト・シャマラン監督が出席し、作品の見どころを語った。

プレミアが幕を開けると、観客全員が作品の内容にちなんでガスマスクを装着。このハプニングな演出に思わずニンマリのシャマラン監督は「90分間の上映時間を通して、パラノイア（妄想的）な体験をしてほしかった。静かな世界観は、日本人の美意識に合うと思っています」とコメント。実はプライベートでは何度も日本に訪れているというシャマラン監督は、黒澤明監督を尊敬し、オフィスには自分の作品の日本版ポスターを多数飾るなど大の日本マニアであることも明かしていた。

そこにスペシャルゲストとして花束を携え登場したのが小池栄子。すでに作品を鑑賞したという小池は「妙にリアリティーがあって、いつかこういうことが起こるんじゃないかという恐怖を覚えた」とコメント。シャマラン監督が「実は、科学的に証明されている事例を盛り込んでいるんだ」と語ると、今まで以上に恐怖が増したようで「怖いですねー。皆さんも覚悟してくださいね」と観客に警告する一幕もあった。

「自分だったらどうするかなって考えながら観ました。でも、危機のときは愛する人と手を取り合って乗り越えられるものなのかなって」と語る小池は来週24日に、格闘家である坂田亘との挙式を控えているが、この吉報を耳にしたシャマラン監督は、小池に内緒で“幸せの木”をしっかり用意。まさにハプニングなプレゼントを小池に手渡し、“驚きの演出家”らしい粋なドンデン返しを披露してくれた。

取材・文：内田涼

『ハプニング』
7月26日（土）より、日劇3ほか全国にて公開

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