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『崖の上のポニョ』がついに公開! 宮崎駿監督&声優陣が勢ぞろい
2008年07月22日 15時45分 [舞台挨拶]
(前列左から)奈良柚莉愛、土井洋輝、(後列左から)所ジョージ、天海祐希、宮崎駿監督、山口智子、長嶋一茂、柊瑠美

宮崎駿監督が4年ぶりに放つ新作アニメ映画『崖の上のポニョ』が19日、公開初日を迎え、宮崎監督をはじめ、声優を務めた山口智子、長嶋一茂、天海祐希、所ジョージらが都内で初日舞台あいさつと記者会見に臨んだ。

映画は、海辺の崖の上の家に住む5歳の男の子・宗介と、偶然出会った宗介を好きになったことから「人間になりたい」と願うさかなの女の子・ポニョの愛と冒険を描いた物語。宮崎監督にとっては原点回帰の作品で、CGを一切使わず全編手描きで作り上げた。

アフレコはひとりずつ行ったため、ほとんどのキャストはこの日が初顔合わせ。宗介の母・リサ役の山口は「ポニョが宗介に会うため、大波を起こして突っ走っていくところは女の本質を見た。世界って大きいんだろうな、でも分からないことだらけで怖いな、でもいつか見に行ってみたいな、という小さいころの気持ちを思い出した」としみじみ。ポニョの母・グランマンマーレ役の天海も「初めは手をたたいて笑いながら見ていたが、途中から号泣していた。何かのために自分の愛をそそいでいくところは胸に迫るものがある」と語った。

ポニョ役の奈良柚莉愛と宗介役の土井洋輝は、役柄そのままの雰囲気であいさつ。特に土井のあまりにしっかりしたあいさつが会場の笑いを誘い、所は「訓練されてますね」と感心しきりだった。

宮崎監督は、奈良と土井の演技について「だんだん良くなっていくところがすごかった。子どもの力を感じた」と絶賛。全編手描きにこだわったことについては「最近のアニメ映画はシャープペンシルか電気で描かれているが、今回は鉛筆で映画を作ろうと改めて挑んだ作品。みんなが鉛筆を手放しているので、自分たちだけでも握りしめていきたい。この作品がどう受け入れられてもらえるかに未来がかかっている」と述べた。

『崖の上のポニョ』
公開中

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