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WOWOWが独自のコンテンツとして製作し、毎回反響を呼んでいるオリジナルドラマ「ドラマW」シリーズ。同シリーズの最新3作品の製作発表記者会見が7月23日に行われた。会見には『シリウスの道』に出演する内野聖陽、寺島進、大塚寧々、『6時間後に君は死ぬ』に出演の塚本高史と真木よう子が出席。残念ながら欠席となった『横山秀夫「ルパンの消息」』の主演、上川隆也もビデオでコメントを寄せた。出演者は皆が揃って力作であることを強調。内野が「2時間半を超える大作。見ごたえあるドラマに仕上がっています」と語ったのをはじめ、各人が作品に自信を見せた。

毎回豪華なキャスティングも話題を呼ぶ「ドラマW」シリーズだが、今回も人気と実力を兼ね備えた俳優たちが顔を揃えた。まず、第1弾として放送される内野聖陽主演の『シリウスの道』は、昨年急逝した直木賞作家、藤原伊織原作のヒューマン・サスペンス。巨大プロジェクトと自らの封印した過去に翻弄される敏腕広告マンの軌跡が描かれる。主人公の広告マンを演じた内野は役作りで大手広告代理店の現役社員と会ったことを明かした上で、「広告マンが日々こんなに激しく生きていることに驚いた。広告業界の内部告発とまでは言いませんけど、それに近い衝撃のドラマになっていると思います」と語った。また、共演の寺島は「『池中玄太80キロ』などを手がけるTVドラマ界の大御所、石橋冠監督が演出。映画に負けないスケールで、ラストシーンはすばらしい出来になっています。期待してください」とPRした。

また、この日、登壇した塚本高史と真木よう子の若手実力派の競演に注目が集まる『6時間後に君は死ぬ』は高野和明原作のサスペンス。予知能力を持つ青年と、彼に6時間後に死ぬことを告げられた女性の緊迫のカウントダウン・ストーリーが展開する。一方、上川隆也主演の『横山秀夫「ルパンの消息」』は、「半落ち」「クライマーズ・ハイ」でおなじみの横山秀夫がデビュー前に書いた幻の処女作。時効成立までの限られた時間で事件の真実に迫ろうとする刑事と関係者の息詰まる攻防が描かれていく。この日公開された予告編では、いずれも重厚なタッチのサスペンスを予感させ、上質のドラマを期待させた。

「シリウスの道」は9月14日(日)、「横山秀夫「ルパンの消息」」は21日(日)、「6時間後に君は死ぬ」は28日(日)、いずれも夜22：00より放送。

取材・文　水上賢治