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4年ぶりの新作『崖の上のポニョ』が公開になったばかりの宮崎駿。彼のキャリアの原点ともいえるレイアウト展が、7月26日(土)から9月28日(日)まで東京都現代美術館にて開催。これに先立ち、25日(金)に同美術館で開会式が執り行われ、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー、『千と千尋の神隠し』で主人公の声を担当した柊瑠美、現代美術館館長の氏家齊一郎氏らが出席した。
氏家氏は、「この展覧会は宮崎アニメの製作の秘密のすべてが解き明かされる機会。先ごろ公開になったばかりの『崖の上のポニョ』も封切り3日で125万人を動員し、すでに大ヒットの兆しが見えている。今年はジブリの夏といきたい」と語り、続いて鈴木プロデューサーが「宮崎駿の45年のキャリアの中で最初の仕事がレイアウトマンだった。レイアウトマンとは、演出+カメラマンと考えるとわかりやすいと思う」と、なぜいまレイアウトなのかを説明。そして柊は、「私がナビゲーターをしている音声ガイドもぜひ聞いてください」とアピール。その後、『千と千尋…』の人気キャラクターであるカオナシが登場し、一緒にテープカットを行った。
展示会の第1部では『風の谷のナウシカ』から『ゲド戦記』までのジブリ作品、第2部では「レイアウトシステムのはじまり」と題して、宮崎駿がレイアウト・システムを確立したと言われる『アルプスの少女ハイジ』に始まり、『母をたずねて三千里』『未来少年コナン』『名探偵ホームズ』『ルパン三世(第2シリーズ)』などのジブリ以前に彼が携わった名作から新作『崖の上のポニョ』まで、全1300点に上るレイアウトが展示。詳細な指示が書き込まれたレイアウトの横にモニターを置き、実際の映像を流して、指示がどのように映像化されたのかがわかるようにしたり、宮崎監督や高畑監督のインタビューとレイアウトを2面のスクリーンで同時に流して説明するなど、レイアウトという専門的なものをいかに一般の人にわかってもらうか、いろいろな工夫がされている。またジブリのスタッフが解説する音声ガイドも有料でレンタル可能だ。オススメはトンネルをくぐった先に現れる、壁一面に拡大化された『千と千尋…』の湯屋のレイアウト。千尋の目線でこの奇妙で巨大な建物を見上げることができ、圧巻。その緻密さにも驚かされる。終点エリアには一緒に記念撮影できるポニョやトトロのオブジェ、ジブリのグッズ・ショップもあり、いろいろと楽しめる展示会になっている。
取材・文:木村満里子
『スタジオジブリ・レイアウト展』
東京都現代美術館にて開催中
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