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ジャズシンガー・綾戸智恵が、7月27日、丸の内・東京国際フォーラム ホールＡで、デビュー10周年記念ツアーのファイナル公演を行った。昨年9月15日から同じ東京国際フォーラムで始まった本ツアーは、全国約100か所、約1年にわたり25万人を動員した。

総勢110人のゴスペル・クワイアーのコーラスとともに、「Sweet Caroline」で幕があけ、「コンサートではいつもこのスタイル」という白いシャツと黒のパンツ姿で登場。1曲1曲丁寧に、その曲への想いを解説しながら、息子のために作ったという「A Song For You」から名曲「What A Wonderful World」「Tennessee Walts」、アンコールでは英詞をつけた「夜空ノムコウ」まで全24曲を歌い上げた。

「10年間歌い続けられたのは、皆さんの『歌とうて〜』という声があったからこそ。一人では不安で歌うことができなかった。本当にありがとう！」とファンへの感謝の気持ちを語り、小さい体ながらも、右に左に舞台いっぱいを使って、独特のパフォーマンスで10周年を迎えられたその喜びを全身で表現しているようだった。おなじみ“綾戸トーク”もフル稼働、終始笑いをとって、ファンを喜ばせていた。

綾戸は、1998年に40歳でデビューを果たしてから、ジャズシンガーとしては異例の年間100本以上のホールでのコンサートを行ってきたが、この10周年を持ってツアー活動を一時休止することを発表している。コンサート終盤に、「引退はしません。それは私が決めることではなく、皆さんが決めること。母の介護と少し家のことをさせてもらって、調整したい。また皆さんが呼んでくれはったら歌いたい」としんみり語っていた。

本コンサートの模様は、8月29日(金)22:30よりWOWOWにて放送される。

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