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台湾のヒット作ばかりを公開する「台湾シネマ・コレクション2008」が8月23日(土)より東京・シネマート六本木で開催されるが、本映画祭の開催を記念して、上映作品のひとつである『練習曲』の聴覚障害者対象特別試写会が28日に開催され、上映後のトークショーにチェン・ホァイエン監督と、主演のイーストン・ドンが登壇した。
今回、上映された『練習曲』は、自転車で台湾一周旅行に出た聴覚障害を持つ青年と、道中で出会う人々の交流を、美しい風景を交えながら描いている。しかし、チェン監督は聴覚障害者の物語を作るつもりはなかったと言う。「自転車で台湾を一周する青年の映画を作る予定でいた時に、(聴覚障害者である)イーストン・ドンに出会いました。彼の優しい独特の雰囲気に惹かれて、脚本を練り直したのです」。美術デザイナーやモデルの経験を持つイーストン・ドンは、現在は台湾版ドラマ『ハチミツとクローバー』にも出演する注目の若手俳優だが、実は本作が俳優デビュー作。「最初はちゃんとセリフが言えるか不安でしたが、この映画に出演したことで、自分の世界が広がったような気がします」とコメント。「台湾と日本では手話が少し違いますね」と言いながらも、参加者との交流を楽しんでいた。
過去にはホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンなど、アート系監督たちの作品で注目を集め、近年は『流星花園』などのTVドラマで話題の台湾作品。しかし、今回「台湾シネマ・コレクション」で上映される作品はこれまでの台湾映画のイメージを一新するような作品がそろった。そこで、トークショー終了後にチェン監督に「台湾映画は今、変わりつつあるのでしょうか?」と質問してみた。「台湾映画は“新しい部屋”に入ったという気がしますね。過去のアート作品時代のスタッフは今ではほとんど残っておらず、現在の台湾映画を支えているのはコマーシャルや自主映画出身のスタッフたちです。今後は映画とTVドラマの世界が強く結びつきながら、台湾だけでなく中国など、今まで以上に大きなマーケットを目指した作品が増えると思います」。
数々のアジア映画が日本で公開される中で、アジア圏で絶大な人気を誇るジェイ・チョウの活躍や、人気グループF4の登場など、台湾作品の人気も年々上昇している。今回開催される「台湾シネマ・コレクション」では現地で大ヒットを記録した8作品が上映される。ぜひ、この機会に台湾映画の“現在”を堪能してみてはどうだろうか。
「台湾シネマ・コレクション2008」
2008年8月23日からシネマート六本木で開催
その後、全国順次開催予定
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