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「日本人はどうして東京の印象を聞くんだ?」鬼才ゴンドリー監督が新作を語る
2008年07月31日 12時31分 [洋画]
ミシェル・ゴンドリーとパートナーのガブリエル・べル

アメリカからは『エターナル・サンシャイン』のミシェル・ゴンドリー監督、韓国からは『グエムル』のポン・ジュノ監督、そしてフランスからは『ポンヌフの恋人』のレオス・カラックス監督がそれぞれ東京を舞台に描いた3部作映画『TOKYO!』。7月上旬から来日していたポン監督、カラックス監督らに続いて、『インテリア・デザイン』を手掛けたゴンドリー監督が原作者のガブリエル・ベルとともに来日し、7月30日に会見を行った。

『インテリア・デザイン』は、加瀬亮演じる映画監督志望のアキラと、藤谷文子演じる恋人のヒロコが、アキラの映画上映のため上京。友達の狭いアパートに身を寄せる中で、やりたいことがはっきりして周りからも認められてしまうアキラを横目に、居場所が見つけられないヒロコは、次第に身体の一部が木になってしまう…というシリアスで不思議なストーリー。

ゴンドリー監督は、「東京は動きが早いけど、静かな街。日本人スタッフの柔軟性や公的機関の融通の利かないことを心配していたけれど、とても想像力のあるプロデューサーのおかげで、没頭して映画を作ることができた」と東京での仕事にご満悦な様子。また、東京とニューヨークの違いを聞かれると、「日本人はどうして『東京の印象』を知りたがるんだろう? アイデンティティーを持っていないのかな。フランス人はパリの印象なんて聞かないよ」と言いつつも、「ニューヨークと東京はもちろん差があるけれども、あまりにも違っていたら、最初からこの原作(舞台がNY)を選んでいなかった。NYも東京も、激しい競争がある場所で、そこに暮らす人は、自分の目標がはっきりしている方が機能しやすい。アメリカはNYは何かを成し遂げるために出てくる街であって、たぶん東京も同じような位置づけなのではないか。違っているところより、似ているところに目を向けるようにして本作を作った」と語った。

これまで、ダンボールを使用するなど、手作り感満載な映像とロマンチックなストーリーの作品を多く手掛けているゴンドリー監督だが、今回は作風も違い、東京を舞台にしつつ、世界を横断して共感できる内容を描いた。鬼才監督が描いた“現代の若者”に、要注目である。

『TOKYO!』
8月16日(土)よりシネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開

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