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“落ちこぼれ”から学ぶ、「DO IT YOURSELF(自分でやる)」精神
2008年08月08日 09時00分 [洋画]
ビューティフル・ルーザーズ展(ESPOによるグラフィティ。大迫力!)

1990年代のアメリカで、サーフィン、パンク、グラフィティ(公共物への落書き)やヒップホップで“遊び”、社会的に“落ちこぼれ”と見なされる若者たち。それが今や世界中の若者があこがれる映画監督、映像作家、イラストレーターといったアーティストとしてその名を知られるまでになった。彼らのアートが注目されるきっかけとなったギャラリー“ALLEGED”を中心に、彼らの軌跡を描いたドキュメンタリー映画『ビューティフル・ルーザーズ』の公開にあわせ、現在、映画に登場するアーティストたちの作品が原宿にあるラフォーレミュージアムにて展示されている。

本作の監督であるアーロン・ローズがニューヨークのマーケットだった場所で、1992年に開いた“ALLEGED"ギャラリー。ギャラリー経験もキュレーターの経験もまったくない彼の下に集まったのは、ほとんどが正式に美術を学んだことがない若者たち。だが、自然と生まれた「DO IT YOUESELF(自分で作る)」の精神で、集まった若者たちはアーティストとして脚光を浴びるようになった。結果、映画『ミスター・ロンリー』の監督であるハーモニー・コリン、同じく映画監督でありビースティ・ボーイズなどのアルバム・ジャケットのデザインも手掛けるマイク・ミルズ、マーク・ゴンザレス、バリー・マッギーら映画・音楽・ファッションなどのさまざまな業界で活躍しているアーティストが誕生した。現在開かれている展示では、アーロン・ローズが自らキュレーターを担当し、マイク・ミルズの作品はもちろん、ESPOことスティーヴン・パワーズによってその場で書かれたさまざまなグラフィティや、2004年に公開された映画『スプラウト』の監督を務めたトーマス・キャンベルによる写真も展示、映画を観た人はもちろん、観ていない人でも楽しめる内容となっている。

アーティストと聞くと、近寄りがたく特別感すら感じてしまうものだが、本作で描いているアーティストの素顔は、ものを作ることが好きで、それをみんなで見て、元気になってもらいたい、という誰にでも持ちえる感情を持つ人々。手掛ける作品は大規模に、そして商業的になってはいるものの、その精神があるからこそ、今も若者に支持され、人気アーティストとして存在しているのだろう。

『ビューティフル・ルーザーズ』
公開中
『ビューティフル・ルーザーズ』展
8月2日(土)から8月16日(土)までラフォーレミュージアム原宿にて開催

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