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2002年に歌手デビューして以降、自身初となる柴咲コウの全国ツアー「KOU SHIBASAKI LIVE TOUR 2008 〜1st〜」の最終公演が、8月10日、東京・SHIBUYA-AXにて行われた。本ツアーは、6都市7公演で実施され、1万5千人を動員した。
開演を待ちかねる観客の前に、最新シングル曲『よくある話〜喪服の女編〜』のイントロが鳴り響く。着物をまとった柴咲コウの艶やかな姿に、喜びとも悲鳴ともつかない声が沸き起こり、会場のボルテージはいきなり最高潮だ。オープニングの挨拶後、早速衣装チェンジ。ステージ上で清涼感のあるドレスへと早代わりし、『影』『月のしずく』といった、一転じっくりと聴かせる展開へ。彼女自身の筆による「月」「幸」「和」といった書がスクリーンに映し出され、「太陽よりも、照らされて輝く月が好き」「今、こうしてみんなの前で歌える自分を幸せに思う」と語り、会場は穏やかな雰囲気に包まれた。
うってかわってパンク調の黒いワンピースに着替えた後は、軽快な『invitation』、ダンスビートを取り入れた『graybee』などアップテンポなナンバーを披露。そして「思われる相手の立場になって作詞した曲です」と『かたちあるもの』を紹介し、歌うことを抱きしめるように歌いあげる姿に、大きな感動が広がる。バンドのメンバーも踊りだす『reglet』を経て『若手クリエーター』で本編を終え、そのままの勢いでアンコールへ突入。福山雅治作詞・作曲の『KISSして』では、ヘッドバンギングまで披露する紛れもない“ミュージシャン”柴咲コウの姿に熱狂が止まらない。近づくラストを惜しむ空気の中、「私は、生まれてから今までの思い出を大切にしています。思い出を懐かしむことが大事なんだと思う。人は一人では生きていけないのだから」という印象的なMCに続くのは『帰り道』。「また会おうね」という言葉とともに、全17曲のステージで初の全国ツアーを締めくくった。
MCの中で「無関心ではいられない」と環境問題への思いをのぞかせるなど、新たな表現の誕生を予感させる柴咲コウ。次は、一回り大きなアーティストになって帰ってくるに違いない。そう実感させられるステージだった。ファーストアルバムがそうであるように、初めてのライブツアーもまた、全てのアーティストにとって特別なものだ。ましてや、ファイナルともなれば尚更。それは、観客にとっても同じこと。目の前の一瞬一瞬を瞼に焼き付けておきたい。そんな熱気が会場に溢れていた。
なお、この日の模様は10月4日(土)にWOWOWにて放送される。
取材/文:川村望(バーン)
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