タレントweeker

映画『SEX AND THE CITY』の公開などで、自分らしく、そしてたくましく生きる女性たちの姿に、今注目が集まっている。そんな女性たちの原点とも言えるのが、社会に女性が進出し始めた、60年代という時代。そんなパワフルで、革新的な60年代を舞台にしたミュージカル「SHOUT!」が、8月12日、博品館劇場で開幕した

登場人物は5人。モデル系美人のブルー(紫吹淳)、唯一の既婚者であるオレンジ(樹里咲穂)、自由奔放なイエロー(森口博子)、恋多き女性のグリーン(岡千絵)、ちょっと不思議系のレッド(入絵加奈子)。容姿も性格も違う5人だが、ただ一つだけ共通項がある。それは、モダンな女性のためのファッション誌"SHOUT!"を愛読していること。彼女たちのお手本は、すべて“SHOUT!”の中。それはファッションであり、恋愛であり、時にはセックスライフまで……。時代の最先端が凝縮された"SHOUT!"を参考に、彼女たちは自らのハッピーエンドを追い求めていくのだ。

花やオープンカーがあしらわれたカラフルな舞台に、それ以上にカラフルで、光り輝く5人のキャストが登場。名曲「恋のダウンタウン」に乗せ、会場のボルテージは開幕と同時に一気に急上昇する。本作で使用される楽曲は、「ゴールドフィンガー」や「アイ・オンリー・ワナ・ビー・ウィズ・ユー」など、60年代を代表するナンバーが30以上。そのどれもが、思わず口ずさみたくなるような珠玉のナンバーばかりだ。またそれぞれのカラーをあしらった、彼女たちのファッションアイテムにも注目。中でも超ミニのワンピースは、60年代を象徴する、最も大胆でキュートなファッションだと言えるだろう。

宝塚歌劇団出身の紫吹と樹里は、カリスマ的な存在感を発揮。驚異のスタイルで見せるダンスと伸びやかな歌声により、客席を一瞬にして魅了した。また「たくさんの方々に、私たちの生声のピーを聞いていただきたいですね(笑)」とは、紫吹のコメント。気になるピー部分は、ぜひとも劇場でお確かめを！　また作品に深みをプラスしたのが、豊富なダンス経験をいかんなく発揮した岡と、ミュージカル界の実力派、入江の存在。そして森口は、その高い歌唱力と持ち前のパワフルさで、舞台をより華やかに彩った。会見では、森口はこの夏のオリンピックの盛り上がりにかけて、次のように締めくくった。「日本ではあまり観たことがないような、ウキウキがいっぱい詰まった作品です。ぜひ北京オリンピックで燃えて、SHOUT!でスカッとしていただければと思います！」

取材・文：野上瑠美子

≪東京・博品館公演：アフタートークショー開催≫
下記公演後にトークショーを行います。該当の公演をご覧になった方はどなたでも参加できますので、どうぞお楽しみに！なお出演はキャスト全員を予定を予定しています。(トークは約15分ほどを予定)
【対象公演】 8月24日(日)17:30公演／8月26日(火)18:30公演／8月28日(木)18:30公演

• ミュージカル「シャウト！」公式サイト