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★「ドラムストラック」2008年公演レポート★
オフ・ブロードウェイで話題を集めたパーカッション・パフォーマンス「ドラムストラック」の公開ゲネプロが、8月12日、天王洲 銀河劇場で催された。ゲネプロは本番さながらの臨場感で進行。その後、観劇した公式サポーターAKB48の囲み会見も行われた。
これが日本初上陸となる「ドラムストラック」は、鮮やかな民族衣装をまとい、アフリカの伝統的な打楽器ジェンベ(縦長で中型の太鼓)など様々な打楽器を演奏するパフォーマーと、歌と踊りを披露するパフォーマーとでおくる躍動感あふれるステージ。ニューヨーク オフ・ブロードウェイにも進出し、多くのセレブが訪れたことでも有名だ。
劇場に入るとまず目につくのが、客席全てにひとつずつ置かれたジェンベだ。「ドラムストラック」はなんと、観客全員がジェンベを叩きながら観劇できるという、文字通り“観客参加型”の作品。舞台は激しいリズムのオープニングから、アフリカの大地を思わせるゆったりとした男女のコーラスへ。女性3人が「アメイジング・グレイス」を歌う頃には頭も心もすっかりほぐれモードになってしまう。なにより豊満な体躯の女性キャストや、チャーミングな笑顔をふりまく男性キャストが楽しんでパフォーマンスを展開しているのを見ていると、まるで彼らの故郷の宴に招かれているような気分になる。
そしてクライマックスでは、舞台上で演奏するパフォーマーに加えて、ファシリテーターという観客の動きを見ながらステージを進行する役が登場。指を一本、二本と立てながら「次はこう」とシンプルなジェスチャーを繰り返し、自然に客席を巻き込んでいく。この楽器オンチの人でも平等にパフォーマンスに参加できる点が、“打楽器”を使った本作ならではの特徴。気付けば観客と舞台とが一体化した熱気ある光景が広がっていた。
ゲネプロ後の囲み会見では、公式サポーターのAKB48も興奮さめやらぬ様子。メンバーの大島麻衣は「舞台と客席の一体感がすごいです!観にくる方は、恥ずかしがらずにやってみたらその気持ちよさが分かるはず」と話し、中西里菜は「歌ったり楽器を演奏したりと、ただ観るだけじゃなくていろいろ出来るのが楽しい」、さらに板野友美は「お客様と一緒に楽しむ、そのチームワークを私たちも取り入れたい」と感想を語った。
80年代から欧米で始まったワールドミュージックの流れもあり、日本でも人気のアフリカン・パフォーマンス。そのプリミティブな魅力が味わえる、貴重な機会だろう。
公演は8月13日(水)から24日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて上演。
取材・文:佐藤さくら
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