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江戸川乱歩の小説を基にした映画『Inju』が登場【ヴェネチア映画祭】
2008年09月01日 12時50分 [映画祭]
(左から)石橋凌、源利華、ブノワ・マジメル、バーベット・シュローダー監督(C)Kazuko Wakayama

江戸川乱歩の小説を原作に、フランス人監督が日本で映画を撮る。そんなユニークな発想から生まれた『Inju』が、ヴェネチア映画祭でコンペ入りを果たした。

監督は『バーフライ』『運命の逆転』のバーベット・シュローダー。もともと江戸川乱歩の「陰獣」を読み、映画にしたいが脚色は無理だと思っていた。そこにたまたま、脚本家ジャン=アルマンド・ブグレルが書いた『Inju』というタイトルの脚本が送られてきたのだという。

「普段なら、郵便で送られてくる脚本はあまり読まないのだけれどね。この作品は、日本を舞台に、フランス人を主人公にしているが、作風としてはアメリカンスリラーになっていると思う」(シュローダー監督)

最新の著書の宣伝のために日本を訪れたフランス人推理小説作家アレックス(ブノワ・マジメル)は、敬愛する日本人のベストセラー作家、大江春泥に会ってみたいと切望している。しかし大江は決して人前に姿を見せないことで有名。が、芸者の玉緒と知りあったことから、彼は大江の仕組む危険な罠にはまっていく。大江と同一人物ではないかとアレックスが疑う実業家を演じるのは、石橋凌。石橋にとっては、これがヴェネチア映画祭デビューとなる。

「アメリカ人とはこれまでにもお仕事をさせてもらってきましたが、フランス人と映画を作るのは初めて。シュローダー監督の作品は『運命の逆転』や『ルームメイト』を見ていて、人間の内面を大事に描く人だなと思っていました。出演の話をもらった時はうれしかったです」(石橋)

石橋をはじめとする日本人俳優との仕事を、シュローダー監督も楽しんだようだ。

「日本の俳優の演技は、正確で緻密。通訳がたくさんいたので言葉の壁はなかったが、文化の壁は多少あった。日本で撮影してみて、日本は他人に迷惑をかけることを非常に嫌い、他人に敬意を示すことを大切にする文化なんだとわかったね」(シュローダー監督)

日本での公開は、現在未定。

取材・文:猿渡由紀

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