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アン・ハサウェイが、ジョナサン・デミ監督作品『レイチェル・ゲティング・メリード(原題)』で、元ドラッグ中毒者の女性を演じる。ドキュメンタリータッチで描くリアリティあふれるその作品に、ヴェネチアに集まった世界のジャーナリストは大拍手を送った。
ハサウェイが演じるキムは、ドラッグ中毒者のリハビリ施設から出てきたばかり。その週末には、姉レイチェルの結婚式がある。明るく楽しい集まりであるはずの場所で、キムは、自分の中毒にまつわる暗い過去の話を交えたスピーチをしてしまうなど迷惑な行動を取り、レイチェルの神経を逆立てる。だが、この家族には、それよりずっと前から深いヒビが入っていたのだ。
「キムが、苦悩に満ちた暗いキャラクターだとは思わなかった。彼女が奮闘する姿勢に、むしろ敬意を感じるわ。彼女は人生を正直に生きようとしているだけ。これまで私は他のキャラクターの行動に反応する役柄が多かったから、今回、混乱の中心にいる役を演じられたのは楽しかったわ」(ハサウェイ)
白人のレイチェルが結婚する相手は黒人のミュージシャン。異人種間の結婚だが、それについての言及は映画の中で一切ない。記者会見で真っ先にその質問が出ると、デミ監督は「この記者会見場に集まっているような(さまざまな)人々が結婚式にいたら、僕はすごく親しみを感じると思う」と述べながらも、異人種間の結婚をテーマのひとつにしようという気はなかったことを明かした。
「この役は最初、ポール・トーマス・アンダーソンにオファーしたんだ。彼が受けてくれていたら、きっと相当違う映画になっていたね」(デミ監督)
新郎の家族や友人がミュージシャンだらけという設定なので、映画はライブ音楽に満ちあふれている。演奏者たちも国際性豊かだ。「パレスチナ、イラクなどのミュージシャンも雇ったし、ニューオリンズから友人のミュージシャンも連れて来た」(デミ監督)
日本での公開は、現在未定。
取材・文:猿渡由紀
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