タレントweeker

29歳を過ぎるとその美ぼうが突然崩れ出してしまう美人姉妹の悲劇を描いた楳図かずお氏の名作『おろち』が、木村佳乃と中越典子という豪華なキャスティングで実写化され、8日に都内でPRイベントが行われた。この日は木村、中越、そして楳図氏の3人が出席し、作品の見どころを語ったほか、3日に72歳の誕生日を迎えた楳図氏のためにバースデーケーキが用意されるサプライズ演出も施された。

骨肉の争いを繰り広げる美人姉妹に扮した木村と中越は、実際に体当たりのアクションに挑戦し、女優魂を見せつけている。木村は「本当に大変な撮影だった。典子ちゃんとは本気で殴り合いもしましたし…でも中途半端は嫌いだから（笑）」とコメント。映画『おろち』が描くテーマはズバリ“女性の憎しみと嫉妬”と断言し、女性ファンの反応が今から楽しみと公開前の抱負を語った。一方、木村に本気で殴られたという中越も作品に対する思い入れは人一倍強いようで「育てていた鳥が飛び立っていく気持ち。衝撃的でズシンと重く深い作品」と語った。そんな女優ふたりの真剣勝負に、楳図氏もたまらず「女性は怖い」と告白するほどだった。

また作品にちなんで“美”をテーマにした話題になると、木村は「大切なのは内面の美しさ」、中越は「内面が美しければ、自然とそれが外に出てくるもの」とあくまで人間の美しさは、内面に宿るものだと力説。そこで内面を美しく保つためには、恋することが必要では？と取材陣からコメントを求められると、木村は「今は、恋は…」と笑顔でかわし、中越は「さぁどうでしょう。常に恋はしていたいですけど…内緒です」とこちらも不敵な笑み。その意味深な表情もまた、女性ならではの恐ろしさというべきか!?

『おろち』
9月20日（土）全国東映系ロードショー

取材・文・撮影：内田涼

• 『おろち』作品情報