タレント ニュース
演 劇

約20年前に劇団そとばこまちの作品として上演された『冬の絵空』が、大阪・サンケイホールブリーゼこけら落とし公演として上演される運びとなり、9月24日、主演の藤木直人、共演の天野屋利兵衛役の生瀬勝久、大石内蔵助役の橋本じゅん、天野屋利兵衛の娘・おかる役の中越典子、演出家の鈴木勝秀が出席して、同劇場で制作発表が行われた。
藤木直人の初舞台作としても注目される本作は、劇団そとばこまち出身で、現在はフジテレビのプロデューサーとして『ごっつええ感じ』や『笑う犬』などのヒット番組を制作している小松純也が20歳の頃に書いた作品。今回の上演では、作品の本筋は変えずに、現代に合うように演出家の鈴木勝秀が上演脚本を手掛け、魅力溢れる豪華キャストが集結した。
「小劇場の熱気を、もう一度舞台上に乗せたいので、キャストがセットを移動させたりとか“小劇団の空気”を感じられる舞台を見ていただきたいですね」と鈴木。初舞台となる藤木は「百戦錬磨の役者さんたちの演技を間近で見れることも楽しみですし、この年で新しいことに挑戦させてもらえることはホントに光栄。僕が演じる沢村宗十郎は『忠臣蔵』では存在しない完全なフィクションなんですが、同じ役者の役なので共感できる部分があると思う。殺陣の達人(という設定)なので相当練習頑張らないといけないと思ってます」と、この舞台に挑む思いを語った。
そんな藤木に対して、橋本が「わからなくなったら後ろ向いたらいいよ。それがプランなのかお客さんにはわからないからね(笑)。ま、本番のように稽古して、稽古のように本番をやる。とにかく熱く熱く、そして楽しく走って行こうよ!」、生瀬が「お客さんを味方にして、そしてお客さんのリアクションを力にする」とアドバイス。舞台経験豊富なふたりからの言葉を受けて、藤木は「わからなくなったら、後ろ向きます(笑)」と会場の笑いを誘った。
また、共演者たちも、「舞台上で、劇場のお客さんに勝つエネルギーのパーツとして存在したい。人と人との関わり合いがあるので時代劇はやっぱりいいですね」(橋本)、「余裕をもって、私らしい"おかるちゃん"を演じられれば。 今回、琵琶を弾くんですが早く練習したいです」(中越)とコメント。自身の初舞台が(旧)サンケイホールだったので運命を感じると語った生瀬は「天野屋利兵衛は僕が20代の頃に1度やっていて、その頃は腰を曲げてみたり、どう演じるかってことを考えながらやっていた。今48歳になって、リアリティーという面では一番脂が乗ってると思う(笑)!こけら落とし公演ということは、この会場の歴史に残るということ。恥じることのないように全力で挑みたいと思います」とその意気込みを熱く語った。
公演は12月6日(土)〜16日(火)まで、大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。その後、愛知、広島、福岡を経て、2009年1月12日(月)〜2月1日(日)まで東京・世田谷パブリックシアターにて上演される。チケットは10月11日(土)一般発売。
関連リンク(外部リンク)
関連タレント
演劇のニュース もっと見る
-
演 劇
2022年07月15日 19時00分 更新「とんでもなく面白い」 舞台『ヒトラーを画家にする話』まもなく開幕へ -
演 劇
2022年07月15日 18時55分 更新ミュージカル『春のめざめ』開幕、抑圧の中で芽吹く性の行方 -
演 劇
2022年07月15日 18時50分 更新「今年は今年の面白さ」 KAATキッズ・プログラムが今年も開幕へ -
演 劇
2022年07月13日 13時00分 更新乃木坂46の久保史緒里が決して“笑わない”花魁役に -
演 劇
2022年07月12日 10時00分 更新円神・山田恭「翼を授かって自信に変えたい」、白鳥雄介の新作で