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吉永小百合が主演した映画『まぼろしの邪馬台国』の完成会見と試写会が29日、都内で行われ、吉永をはじめ、竹中直人ら出演者が出席した。

映画は、第1回吉川英治文化賞を受賞した同名ベストセラーを原案に、邪馬台国を探し求めた盲目の文学者・宮崎康平さんとその妻・和子さんの夫婦愛を描いた物語。会見には、宮崎夫妻の実孫で吉永の幼少時代を演じた宮崎香蓮も登壇し、映画完成に寄せて書いた手紙を朗読した。

夫を献身的に支える妻・和子を演じた吉永は、撮影の思い出を振り返り「何度もドジを踏んで恥ずかしい思いをしました」と告白。夫・康平役の竹中が「撮影の待ち時間に、小川のそばで口笛を吹いていたら、それに合わせて吉永さんが踊ってくれて。僕も楽しくなってきたので、もっとテンポを良くしたら、吉永さんは足を踏み外して小川にドボンと落ちてしまいました。吉永さんは『大丈夫、大丈夫』って逃げるように去って行きましたけど…」と吉永の“おちゃめぶり”を暴露すると、吉永は「水がきれいだったので助かりました」と顔を赤らめた。

吉永は初共演の竹中について「いろいろな顔をお持ちなので、お会いするのが楽しみでした。やはり彼は天才。一緒に演じていて楽しかったし、（竹中のペースに）どんどん乗せられたし、おかげで普段と違う私が出せました」とコメント。竹中も「吉永さんは僕にとって映画の中に存在する大女優だったので、まさか夫婦役をやれるとは思わなかった。でも実際にお会いしたら、僕が想像していた吉永さんではなく、めちゃくちゃおちゃめでかわいくて優しくて…。遠い存在だった吉永さんがとても近くなってしまって、良いのか悪いのか不思議な気持ちです」と心境を明かした。

試写会舞台あいさつでは、共演の窪塚洋介や柳原可奈子らも登壇。窪塚と柳原は劇中で恋人役を演じており、窪塚は「正直、彼女のことを（共演するまで）知らなかった。友達から録画したものを見せてもらったんだけど、ワーオ、すごいなと思って…。すぐに『大丈夫なのか？』とプロデューサーに電話した」と笑わせ、「でも彼女は普通に絡んでくれて。映画の世界を一緒に作ろうという努力をしてくれたので楽しくできました。キスシーンもあります」と話した。

『まぼろしの邪馬台国』
11月1日（土）全国東映系ロードショー

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