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劇場のステージにスケートリンクさながらに氷を張って行われる、シアターアイスショー｢眠れる森の美女｣のプレスコンベンションが10月1日、赤坂サカスで行われ、Sacas広場にアイスリンクが出現！　駆けつけた熱心なフィギュアファンや買い物帰りに足を止めたギャラリーが至近距離で見守る中、メインキャスト3名による優美かつ迫力のパフォーマンスが披露された。

シアターアイスショー｢眠れる森の美女｣は14m×16m(競技リンクの約10分の1)の小さなスペースで行われるが、今回特設されたリンクは10m×11mとさらに小さい。そんな氷の舞台に純白の衣装で登場したのは、ヒロイン、オーロラ姫役のエレーナ･ヤヴァノヴィッチ＆デジレ王子役のウラディスラフ･ジョヴニルスキーのペア。優雅な｢アダージョ｣の楽曲に乗せ、男性が片手で女性を頭上まで持ち上げるリフトやデススパイラルなど、ペアならではの見ごたえある技で観客を沸かせた。

続いて登場したのは、世界ジュニア選手権優勝、ヨーロッパ選手権銅メダル、トリノ五輪出場などの輝かしい実績を持ち、日本にもファンが多いイリヤ・クリムキン。ユニークな個性で人気の彼は、姫と王子との出会いを導くカタラビュート役で出演する。エンジの華麗な衣装を身に着けた彼は、リンクに立つやいなや、そのスター性で観客を魅了！　小さなスペースの隅から隅まで縦横無尽に滑り回り、細かで正確なステップ、キャメルスピン、ダブルアクセルなどを交え、充実感のあるパフォーマンスを見せた。

バレエやディズニーアニメでもよく知られる｢眠れる森の美女｣は、悪の精に呪いをかけられたオーロラ姫が長い眠りにつくが、デジレ王子のキスで目覚めるというストーリー。このロマンティックな物語を、｢氷の上の｢スワン・レイク｣｣で昨年初来日し、新鮮な衝撃をもたらした“インペリアル･アイス・スターズ”が、完成度の高いアイスショーに仕上げた。

2004年に誕生した“インペリアル〜”はスケートの英才教育を受けたロシア人を中心に構成され、メンバーが保有するメダルの合計は、なんと200個以上！　技術力、演技力ともに最高のパフォーマーたちが、バレエではなしえない動きと、競技としてのフィギュア・アイスダンスではけして見られない群舞などを交えて、全く新しい“眠り”の世界を表現する。特にこの演目は、荒川静香や浅田真央のコーチとして知られるタチアナ・タラソワらがオリジナルの振り付けを行い、ワールドツアーでも絶賛を浴びたカンパニーの代表作。イリヤ・クリムキンも「長いリハーサル期間と世界での公演を経て、11月の日本公演ではより完璧な状態で皆さんにお見せできるよう、さらに努力したいと思います」と、並々ならぬ意欲を見せた。

公演は、11月15日(土)から23日(日・祝)まで、東京厚生年金会館 大ホールにて行われる。

取材・文：武田吏都　撮影：源賀津己

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