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恋愛映画の名手ホ・ジノ監督が分析した“自作の共通点”とは?
2008年10月06日 13時40分 [洋画]
観客とのQ&Aイベントを行ったホ・ジノ監督

『八月のクリスマス』や『四月の雪』で知られるホ・ジノ監督が最新作『ハピネス』の上映を記念して来日。東京・六本木の劇場で、上映後の観客とのQ&Aイベントを行った。

『ハピネス』は都会での荒れた生活が原因で肝硬変を患った男スヨンが、田舎の療養所を訪れ、そこで薄幸の女性ウニに出会うところから始まる切ないラブ・ストーリー。これまでハン・ソッキュや、イ・ヨンエ、ぺ・ヨンジュンら韓国映画界を代表する俳優たちを起用してきた監督が今回、主役に選んだのは『ユア・マイ・サンシャイン』のファン・ジョンミンと、『サイボーグでも大丈夫』のイム・スジョン。ふたりを起用した理由を問われた監督は「私が今まで手がけてきた作品に出てきた男性の主人公は静的なイメージでした。しかし、今回は主人公に動的なイメージを求めていましたので、ファン・ジョンミンさんが合うのではと思いました。イム・スジョンさんは顔が童顔なのですが、話してみると非常に成熟した女性だと感じたので、その面を映画で出せれば面白いのではないかと思いました」と回答した。

また「監督の映画の中には必ず遺影が登場しますが、何か意味があるのでしょうか?」との質問には「最近、自分の過去の作品をまとめて観る機会があったのですが、どの作品にも“死”が描かれていました。私たちはふだん、死を忘れて生きています。そこで死を考えることで、人生というものが別の姿として見えてくるんじゃないかと思ったんです」と、これまで発表した4作品に込めた想いを語った。

発表する作品同様、穏やかな語り口でひとつひとつの質問に丁寧に答えていくホ・ジノ監督。作品のタイトルにもなっている“ハピネス(幸福)”について「この物語を通して『幸せとは何だろう?』ともう1度考え直してみたいと思いました。映画の中でさまざまな幸せのかたちを描いて、観客に『幸福とはなんだろう?』と問いかけてみたいと思ったのです」と語ると、集まった観客たちは深くうなずいていた。

『ハピネス』
シネマート六本木にて上映中
その他、全国順次上映予定

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