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ナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが初共演を果たした歴史ロマン『ブーリン家の姉妹』が第21回東京国際映画祭の特別招待作品に選出され、来日したジャスティン・チャドウィック監督が19日、都内で会見を行った。
同作は、16世紀のイギリスを舞台に、国王ヘンリー8世の寵愛を受けたブーリン家のアンとメアリー姉妹の愛と葛藤を描く。原作は、イギリスとアメリカで260万部を超えるベストセラーとなった人気小説だ。
映画の見どころは、ポートマンが野心にあふれ情熱的な姉アンを、ヨハンソンが優しく控えめな妹メアリーを演じているところ。この配役について「ふたりの一般的なイメージからすると逆では?」という声もあるが、チャドウィック監督は「ベストの配役だったと思う」と胸を張った。「実際のアンは大変知的でエネルギッシュ。読書家で数か国語を操る“火の玉”のような女性だった」と実際のポートマンと重なる部分が多かったそうで、「実際に残っているアンの肖像画を見ると強さが感じられ、ナタリーと雰囲気が似ていた」という。一方、ヨハンソンは抑え気味の演技を要求される役だが、「彼女が最初に女優として注目された時は、そういうイメージだったはず。心の広い印象を与えてくれる女性でないとできないし、スカーレットこそそういう女性だ」と語った。
チャドウィック監督は、ジェーン・カンピオン監督の『ピアノ・レッスン』に影響を受け、「女性を主役にした独特な世界であり、現代的な感覚もある」ところが素晴らしいと語り、同作も16世紀が舞台ではあるが、観客がまるで現代の家族を見ているように感じてほしいと考えて作ったという。「史劇を撮る場合、ついつい壮大なセットや風景、衣装などをたくさん撮影したくなるけれど、人間の感情をしっかり描くことが一番大事なことだ」と常に考えていたという。
「俳優が役に入り込んで自然に演技ができるように、彼らにとって好ましい環境を作り上げることが監督の仕事のすべて」と言い切ったチャドウィック監督。ポートマンとヨハンソンの力のこもった演技を引き出した秘訣は、チャドウィック監督の演出方法にあったようだ。
『ブーリン家の姉妹』
10月25日(土)全国ロードショー
取材・文・撮影:吹田惠子
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