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『GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊』『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』の押井守監督が発起人となり、総監督を務めたオムニバス映画『斬〜KILL〜』が、第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門でワールドプレミア上映され、監督と出演者の総勢8人による舞台あいさつが行われた。
いまやアクション映画のジャンルのひとつになったブレイドもの(=チャンバラ)を、押井監督と3人の若手監督が、四者四様で描く意欲作。昨今の映画界の傾向として「日本映画が元気。だが、ブレイドものを製作する映画会社も、監督も減ってきている」と述べた深作健太監督。武士言葉で話す小学校6年生を主人公にした『こども侍』では、女流活弁士・山崎バニラを起用した異色作に臨んだ。山崎は大正琴を弾き語る独特のスタイルで知られ、「大正時代の作品などが常。ご存命の監督の作品を活弁するのは今回が初めてのことなので、初めて監督と打ち合わせをしました」とミルキーボイスでコメント。主演の剣士を演じた溝口琢矢は「初めての殺陣を一生懸命演じました!」とはにかみ、観客を魅了した。
この押井プロジェクトについて、辻本貴則監督は「押井監督というベテランの胸を借りて勝負に挑んだものとして楽しんでください」とコメント。姉の復讐に臨むヒロインを描く『キリコ』では、4作中、唯一の男女対決となる。ヒロインを演じた森田彩華はセーラー服を着て、日本刀を振るうのだが、「念願のアクションがかないました。カッコ良く撮っていただいてうれしいです」とはつらつに語った。
そして田原実監督の『妖刀射程』に主演の石垣佑磨は、「小説や漫画原作の作品が多い中、この作品は田原監督の頭の中にしかないオリジナル」と強調し、鑑賞前の観客の心をつかんだ。
この日、押井監督は新作準備のために欠席。だが、押井監督が実力を認めて本作に抜擢した3人の監督から、押井監督との仕事について語られた。「基本的に、他人の作品は褒めない人だったが、やりたいことを自由にやらせてくれるし、出来上がりに対してアドバイスをもらえる最高の環境だった」ことが明かされた。
『斬〜KILL〜』
12月6日(土)より、渋谷シネクイントでレイトロードショー
取材・文・撮影:南樹里
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