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現在開催中の第21回東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門に正式出品されている映画『クローンは故郷をめざす』の公式上映が19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、主演を務める及川光博、嶋田久作、中嶋莞爾監督が舞台あいさつに立った。
原案は2006年度のサンダンス・NHK国際映像作家賞を受賞した中嶋監督のオリジナル脚本。この時、審査員を務めたヴィム・ヴェンダース監督はこの脚本にほれこみ、今回の映画化にエグゼクティブ・プロデューサーとして参加した。殉職した宇宙飛行士が合法的なクローンとして永遠を生きるというSF的ストーリーが、日本の原風景をバックに美しくも切なく描かれる異色作だ。
クローンとしての苦悩と葛藤を抱える主人公を演じた及川は「苦労話は尽きません。自然の中で川に入ったり…はぁ」とため息交じりで撮影を振り返り、中嶋監督の演出に関しては「針の穴に糸を通すように指示が細かくて」とコメント。監督の強い思い入れがそうさせることは重々理解しながらも「プチうつになりかけました。皆さんの知っているミッチーは、この映画のどこにも存在しません」と語り、会場に集まったファンに新たな一面をアピールした。
一方、及川のコメントを受けて、中嶋監督は「細か過ぎて嫌われるんじゃないかと思った」とやはり自身でも細部にこだわる演出法は意識していた様子。しかし主演俳優としての及川のパワーには、監督自身も圧倒されたそうで「どんなタイプの役柄も演じる才能の持ち主で、まるで七色の虹のよう。きっと期待に応えてくれるだろうと思っていたし、それ以上の演技を見せてくれたので感服した」と語った。晴れの舞台で“七色の虹のよう”と絶賛された及川は、これまでの苦労を忘れ、満面のミッチースマイルを解禁していた。
取材・文・撮影:内田涼
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