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第21回東京国際映画祭の特別招待作品として出品された映画『ブラインドネス』の記者会見が20日、都内で行われ、主演のジュリアン・ムーア、伊勢谷友介、木村佳乃、フェルナンド・メイレレス監督ら総勢7人が出席した。
同作は、突然目の前が真っ白になり、視力を完全に奪われる謎の奇病“ブラインドネス(白の闇)”が、全世界に広がっていく恐怖を描いた心理パニックサスペンス。
メイレレス監督は、撮影にあたってエキストラのための“ブラインドネス・キャンプ”なるものを開催し、盲目を演じるためのトレーニングに力を入れたそうで、「エキストラに一体感が出るように4、5時間目隠しをして追いかけっこをしてもらったり、さまざまなワークショップを試みました。それがとてもうまくいったので、キャストにも経験してもらったんです」とコメント。そのキャンプに参加した伊勢谷は「目隠しをしたまま鈴の音を頼りに、ある地点に向かうトレーニングをしましたが、1メートルが10センチにも感じて、ものすごく恐怖を感じました」と語り、同じく木村も「舞台のためのワークショップは参加したことがありますが、映画では初めて。とても新鮮でした。実際にアイマスクをして感じたのは恐怖。目が見えなくなることでうつ病になってしまう役どころなので、演技にとても役立ちました」と話した。また、伊勢谷と木村は日本語部分の脚本も手掛けており、脚本のドン・マッケラー氏は「彼らがいなければ、日本語のセリフはなかった」と明かした。
意外にも今回が初来日となるムーアは「温かい歓迎にとても感動しています」とあいさつ。そして彼女のような大女優にどんな演出をしたのかという質問に、メイレレス監督が「ジュリアンの演出は世界で一番簡単なことでした。僕はほとんど何もしていません。彼女が思ったように演じてくれればそれでよかったのですから!」と賛辞を送ると、ムーアは「フェルナンドは自己評価が低すぎるわ! 彼はとても繊細な目を持っている監督。私たち俳優が内面に持っているものを映し出してくれるんです」とお互いを褒めたたえた。
会見の終盤には、大ヒット祈願を込めて、大のスイーツ好きで知られる大相撲・芝田山親方が特大まんじゅうを手に登場。スタッフ、キャストとともに酒樽の鏡開きを行い、映画の門出を盛大に祝った。
『ブラインドネス』
11月22日(土)より、丸の内プラゼールほか全国ロードショー
取材・文・撮影:新谷里映
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