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あの大人気動物園の感動秘話をマキノ雅彦監督が映画化【東京国際映画祭】
2008年10月21日 18時15分 [映画祭]
(左から)マキノ雅彦監督、小菅正夫園長、中村靖日、前田愛、萬田久子、堀内敬子

動物たちのありのままの姿を見せる「行動展示」の方法を生み出し、いまや日本のみならず海外からも注目を集める北海道旭川市の旭山動物園。何度も廃園の危機にさらされながら、ユニークなアイデアと職員たちの努力により、人気動物園になるまでの軌跡を描いた『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』が20日、第21回東京国際映画祭の特別招待作品として上映され、マキノ雅彦名義で監督した津川雅彦が出演者や小菅正夫園長とともに舞台あいさつを行った。

実際の旭山動物園でロケを行った同作は、動物たちも出演者として生き生きとした姿を見せている。市長役の萬田久子が白熊と共演するシーンでは、ガラス越しとはいえ、白熊がものすごい勢いで水の中を飛びかかってくるのだが、小菅園長は「あれは萬田さんがおいしそうだったから」という。萬田は「あのシーンは私、演技ではなくて本当に驚いています」ということなので、ぜひ本編を見て確認してほしい。

この日のために、北海道から駆け付けた小菅園長は「この映画で描かれることは、本当に私たちが経験してきたことです。でもそれを映像にするということは、動物たちが当時と同じことをもう一度しなければいけないということ。信じられないことですが、それを動物たちが自然にやってくれました。ぜひその様子を見てほしい」と熱く語り、客席からはひときわ大きな拍手がわき起こった。

もちろん、俳優たちも負けてはいない。マキノ監督が「動物に負けない個性を持つ役者たちが集まりました、彼らの葛藤や熱い友情もぜひ見ていただきたい」と言うとおり、園長役の西田敏行をはじめ、飼育係に長門裕之、六平直政、塩見三省、岸部一徳、柄本明といった名優たちを配し、彼らが演技合戦を繰り広げているのも見どころのひとつだ。

「この映画は命の平等がテーマ。日本最北の、雪国の、とても小さな動物園から発信された命の輝きを世界の人々にも知ってほしい。これは動物園の革命だと思って私は映画にしました」とマキノ監督。旭山動物園の偉業が、本作を通じて世界中の人々に認知され、感動を与えることを心から祈りたい。

『旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ』
2009年2月7日(土)全国ロードショー

取材・文・撮影:吹田惠子

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