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TVのスポーツバラエティ番組から誕生し、独自のステージパフォーマンスとして発展してきたマッスルミュージカル。その最新作となる2008秋冬公演「Magicarade(マジカレード)」のお披露目となるプレスプレビューが、23日夜、渋谷マッスルシアターにて行われた。
タイトルの「Magicarade」とは、“Magic(魔術)”と“Parade(パレード)”“Masquerade(仮面舞踏会)”を組み合わせた造語で、マッスル史上初めてマジック・イリュージョンを取り入れるのが話題。演目全体にも魅惑的な雰囲気が漂い、肉体を駆使したパワフルさが特徴のマッスルミュージカルにとっては異色作といえそうだ。
幕が開き、荘厳な音楽とともにまず現れたのはシャンデリア。“オペラ座の怪人”さながらの雰囲気を醸す謎のマジシャン(TanBA)が導くまま、場面は一瞬にして仮面舞踏会へと変化した。鍛え上げられた肉体をときに仮面やマスクで覆ったパフォーマーたちは、妖艶な雰囲気そのままに力強いアクロバットを見せる。だがやはり今回は、さまざまに取り入れられたマジック・イリュージョンが最大の見せ場となるだろう。中でも観客を驚かせたのは、マッスルミュージカルの中心的存在・池谷直樹が“消える”イリュージョン。舞台上の台に寝て布を被された池谷にマジシャンが魔法をかけると、台ごとスーッと上昇。再び舞台に降りた台の布を取ると、なんとそこはもぬけの殻。子供の姿も目立つ観客席では大きな驚きの声があがった。そんな大掛かりなものから全員参加のカードマジックまで、全編に散りばめられたあらゆる手法のマジックが観客を魔法にかけてゆく。LED電球を多用した舞台装置も実に幻想的だ。そうした新たな試みで魅せつつ、「モンスターBOX」(20段以上の巨大な跳び箱)、「ボディスラップ」(全身を叩いて楽器さながらに音を奏でる)、「リボーン」(太鼓の音に合わせて全員で足を踏み鳴らす)など、マッスルミュージカルの原点ともいえる演目も巧みに取り入れている。
力強い肉体が放つ実体を伴った感動と、目に見えない不思議さに彩られたマジックによる感動。対照的なふたつの感動を味わってみてはいかがだろう。
マッスルミュージカル2008秋冬公演「Magicarade(マジカレード)」は、10月25日(土)〜12月14日(日)まで東京・渋谷マッスルシアターにて上演される。
取材・文:武田吏都
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