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俊才・岩井俊二監督が新作に向け、始動することを約束!【東京国際映画祭】
2008年10月24日 17時10分 [映画祭]
岩井俊二監督

現在開催中の第21回東京国際映画祭で、今年初の試みとなるスペシャルオールナイト企画「映画人の視点 Director's Angle」が22日に行われた。これは、日本を代表する映画監督が自身の映画論と歩みを語るカンファレンスと、過去の作品を上映するスクリーンニングを併せた2部構成による3夜連続の特別プログラム。今年は岩井俊二、黒沢清、滝田洋二郎の3監督が登場した。一夜目のこの日は『スワロウテイル』の岩井俊二監督が登壇。この業界に入ったきっかけや自身の映画手法を語り明かした。

世界的な評価を受けている監督の生の声が直接聞ける貴重な機会とあって、この日のチケットは早い段階でソールドアウト。第一部のカンファレンスで岩井監督が登場すると、会場には大きな拍手が自然とわき起こった。そのカンファレンスには音楽プロデューサーの小林武史や、俳優の市原隼人、伊藤歩ら岩井作品とゆかりの深いメンバーが次々と登場。「安心して自分を預けられる監督。だから、岩井監督の現場では迷いが生じない」(伊藤)、「岩井監督の作る脚本は僕らが普通に使う言葉で表現されていてリアル。演じていて言うセリフに違和感がない。だから、いつもちゃんとその役柄として物語の中にいれる」(市原)というように、それぞれが岩井作品の魅力や演出法を次々と明かした。一方、岩井監督自身も「『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』の主演女優のオーディションはたったふたりで終了。というのも1人目が伊藤歩さんで2人目が奥菜恵さんだった」や「『リリィ・シュシュのすべて』の出演者は市原くんをはじめ、まだ10代前半。みんなの中で現実とお芝居の世界が混ぜ混ぜになっていて、伊藤(歩)さんが役で丸坊主にしてきたとき、全員がショックで泣き出した」など舞台裏の話を披露。この秘話に詰め掛けたファンは熱心に耳を傾けていた。

プロデュース作品とドキュメンタリー映画『市川崑物語』があるものの、2004年の『花とアリス』以来、岩井監督から劇映画の新作は届いていない。それだけにファンとしては新作の到着が待たれる。すると最後の最後に岩井監督は「来年から本格的に監督活動を再開します。この間は、休んでいたわけではなく数本の脚本を書き上げていました。来年は、これを具体化していくことプラス、プロデュースを含めた活動ももっと幅を広げていきたい。今後の展開を楽しみにしていてください」と力強く宣言。これには会場に詰め掛けたファンも大喜びだった。また、この日の観客の反応を見ると「映画人の視点 Director's Angle」の試みは大好評。映画ファンと映画人の心をつなぐ東京国際映画祭の目玉イベントとなることを予感させる一夜だった。

取材・文:水上賢治

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