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25年前の“寅さん”を特別上映 山田洋次監督が「今が幸せか考えて」【東京国際映画祭】
2008年10月27日 12時50分 [映画祭]
竹下景子、山田洋次監督

今年で40周年を迎える国民的人気シリーズ『男はつらいよ』の中でも人気の高い作品のひとつである、1983年公開の32作目『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』が25日、第21回東京国際映画祭で特別上映され、山田洋次監督と竹下景子が舞台あいさつを行った。

同作でマドンナを演じた竹下は「(公開から)もう25年になるんですね。お葬式とか親子ゲンカとか深刻なシーンでも、渥美(清)さんがいると楽しい世界になるんですよ。監督が書いたセリフなのに、渥美さんが話すと監督自身も笑ってしまうほどおかしくて。毎日がとても幸せでしたね」と撮影の思い出を語った。

山田監督は「寅さんの映画を作るのは楽しかった。特にこの32作目は、僕たちが一番楽しかった時。寅(渥美)さんも生き生きしていたころで、そういうところも画面に出ているのでは」とコメント。また「1作目が公開された40年前の日本は、高度経済成長の真っ盛り。経済優先というスローガンが立てられ、みんながより豊かな生活をしようとしていたころに、寅さんという全くそういう気持ちのない、時代の進歩に背を向けた変な男が人気を得た。貧乏で地位も名誉も無く、頭も顔も悪い男なのに。寅さん(のキャラクター)を見てホッとしたということは、どこかでこの国がこんなふうに進んでいっていいのかという不安があったのでは。40年たった今、その不安が的中しているような気がしてならない」と沈痛な表情で話し、締めくくりには「映画を最後まで楽しんでもらって、25年前と比べて今が幸せになっているか考えてほしい」と観客に呼びかけた。

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