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エコロジーをテーマに、9日間にわたって行われた第21回東京国際映画祭が閉幕。26日に渋谷Bunkamuraオーチャードホールでクロージングセレモニーが行われ、コンペティション部門の最高賞「東京サクラグランプリ」など、各賞の受賞者と作品が発表された。
栄えある東京サクラグランプリに輝いたのは、カザフスタンを舞台に一人前の羊飼いになろうと奮闘する青年の姿を描いた『トルパン』。さらに同作を監督したセルゲイ・ドヴォルツェヴォイも最優秀監督賞を受賞し、見事2冠を達成した。
ドヴォルツェヴォイ監督は「町から離れた土地での過酷な状況の下での撮影でしたが、苦労したかいがありました」とコメント。今作が長編初監督だったが、雄大な自然を捉えた映像美、そしてそこに暮らす人々の機微を繊細かつユーモアたっぷりに描き出す演出力は高く評価されており、ジョン・ヴォイト審査員長も「満場一致だった。複雑な文化社会に暮らしているわたしたちに、人間が持つべき“心の在りか”を示してくれた作品」とその完成度を絶賛した。
また、妻夫木聡が教師役を熱演した『ブタがいた教室』も、観客賞とTOYOTA Earth Grand Prix審査員賞の2冠を達成。登壇した前田哲監督が「映画は観客に見ていただいて、初めて映画になる」と観客賞を受賞した喜びをコメントしたほか、残念ながら授賞式には欠席した妻夫木も「うそのない子どもたちの言葉が届いたんだと思う。子どもたちに拍手を!」とのコメントを通じて、共演した26人の子どもたちに最大限の賛辞を送った。
セレモニーの最後には、依田巽チェアマンが「来年以降も、映画を通して地球環境を考えグリーンカーペットを継続していきたい。今後は、グリーンカーペットクラブという会員組織を作り、この映画祭をより良くしていければ」と今回、大きな話題を集めたグリーンカーペットの続行を宣言。受賞者、審査員はもちろん、映画祭を陰で支えた約100人のボランティアスタッフが舞台に勢ぞろいし、東京国際映画祭は感動のフィナーレを飾った。
取材・文・撮影:内田涼
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