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中居正広が27日、都内で行われた主演映画『私は貝になりたい』の完成披露試写会に出席し、作品に懸ける思いや現在行っている全国キャンペーンについて語った。
出来上がった作品を見てホッとしたという中居は「本当に胸を張ってPRできる作品に仕上がっていた」と自信のほどをうかがわせ、この思いがデビュー以来という全国キャンペーンへとつながった。実はこのキャンペーンを実施したいと言い出したのは、中居自身。SMAPのメンバーとして全国コンサートも真っ最中という過酷なスケジュールにもかかわらず、2度にわたって全国を回る。
ラストシーン撮影前の10日間は、一切の食事を絶っていたという中居は「家族に手紙を書くシーンを撮影するために、(福澤克雄)監督から『食事を絶ってくれ』と言われました。顔を絞るのはもちろんですが、恐らく精神的にも僕を追い詰めたかったのでは」と福澤監督が思い描くイメージを彩ることに真剣に答えた。故・黒澤明監督との名コンビで知られる脚本家の橋本忍氏は「普通の役者は最後にきてダレてしまうが、中居さんは最後のシークエンスですごく良くなる。日本初の追い込み型役者だ」と大絶賛した。
草なぎ剛の出演も話題だが、福澤監督は「彼は友情出演ではなく、橋本さんの希望で出演した」と明かす。「橋本さんからTVドラマと映画の垣根について問われ、時には厳しい声を受けながら撮影してきた。ドラマで培った自信はすべて無くして、初心者の気持ちでただガムシャラに突っ走った」と緊張した面持ちで話す福澤監督に対して、橋本氏は「黒澤さんの継承者ができた」と最高の褒め言葉を投げかけた。
この日の中居は帽子を被っていたため、髪の伸びは確認できなかったが、撮影で中居の髪を刈った妻役の仲間由紀恵に対して、中居は「頭を刈ってもらった時、仲間さんが『痛くないですか?』とすごく気にされていたので『大丈夫ですよ』と言いましたが、実はものすごく痛かったんです。あの時の自分の演技が一番上手でした」と告白。それを聞いた仲間は「本当に?」とひとしきり恐縮していた。
戦犯として家族と引き裂かれ、悲しい運命に翻弄される主人公を演じた中居は「あの時代は決して豊かではないけれど、家族や好きな人への思いは豊かだったと思います。最近、子どもや親が自らの肉親に手をかけてしまう悲しいニュースをよく聞きますが、目の前にある“ありがとう”を改めて感じてほしい」と映画に込められた壮大なメッセージを投げかけた。
『私は貝になりたい』
11月22日(土)全国東宝系ロードショー
取材・文:筧みゆき
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