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アジア映画界の新たな才能の発掘と作家性の高い世界のフィルムメーカーの紹介を主軸に据えた映画祭<東京フィルメックス>。その独自の視点を感じさせるこだわりの作品選びで、年を追うごとに映画ファンから熱い支持を集めている同映画祭の開催まで1か月を切った。回を重ねて第9回を迎える今年も、ラインナップを見渡すとコンペティション部門をはじめ、いずれの企画も充実の構成。その中でも今回、とりわけ大きな反響を呼びそうなのが特別招待作品だ。例年豪華な作品が並ぶことで知られるが、今年もまた、映画ファンならばたまらない、気鋭監督たちの新作がずらりと顔をそろえている。
まず、映画祭の開幕を告げるオープニングに選ばれたのは、『モーターサイクル・ダイアリーズ』『ダーク・ウォーター』でおなじみのブラジルの名手、ウォルター・サレスが『パリ、ジュテーム』で手を組んだダニエラ・トマスと再び共同監督で作り上げた『リーニャ・ヂ・パッシ』。こちらは主人公を演じたサンドラ・コルベロニが今年のカンヌ映画祭で主演女優賞を見事に獲得した作品でもある。このほかにも『エグザイル/絆』の日本公開が12月に控えている香港の鬼才、ジョニー・トー監督の『文雀』や、日本の異才、園子温監督による237分の大長編『愛のむきだし』、イスラエルの気鋭、アモス・ギタイ監督がフランスの大女優、ジャンヌ・モローを主演に迎えた『いつか分かるだろう』など、思わず目移りしてしまう作品ばかり。ブラジルのサンパウロ映画祭の呼びかけで集まったツァイ・ミンリャンやミカ・カウリスマキら世界18人の映画作家たちによるオムニバス・ドキュメンタリー『ウェルカム・トゥ・サンパウロ』、今年の12月でなんと100歳になるマノエル・デ・オリヴェイラ監督による『可視から不可視へ』や『長江エレジー』のジャ・ジャンクー監督による『河の上の愛情』といったなかなかお目にかかれない貴重な短編作品も上映される。
世界から脚光を浴びる新旧の映画作家の作品がこれだけ出そろうことはめったにない。前売チケットの発売は11月3日(月・祝)からスタート。気になる作品はいち早くチェックしておきたい。
第9回東京フィルメックス 11月22日(土)〜30日(日)
有楽町朝日ホール、東京国立近代美術館フィルムセンター大ホール、シネカノン有楽町1丁目、アテネ・フランセ文化センターにて開催
文:水上賢治
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