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2005年に公開され、美味しいワインを求める旅行を通して、人生の奥深い味わいを描いた映画『サイドウェイ』。2005年のアカデミー賞では作品賞、監督賞など主要部門でノミネートを受け、最優秀脚色賞を受賞した本作の新バージョン『サイドウェイズ』が、菊地凛子、鈴木京香、小日向文世、生瀬勝久の4人を主演に、20世紀フォックス映画とフジテレビジョンによって製作、公開されることが明らかになった。

今回の『サイドウェイズ』は、『サイドウェイ』の設定を基に製作。中年のシナリオライターの斉藤（小日向）が、留学生時代からの親友であり、カリフォルニア在住の上原（生瀬）の結婚式に出席するためロサンゼルスを訪れる。二人は、独身最後にサンフランシスコのナパ・バレーへ旅に出る。かつて斉藤が家庭教師をしていた麻有子（鈴木）や麻有子の友人のミナ（菊地）との出会い。4人の個性的かつ実力派俳優が、自分の居場所を求め、人生を見直す“大人たち”の姿を描いた大人のためのドラマとなっている。監督は本作が初監督となるチェリン・グラックが務める。

製作を統括するフジテレビジョンの映画事業局長の亀山千広氏は、「この映画は、監督以下すべてハリウッドのスタッフの中に入って全編をカリフォルニアで撮影し、そして仕上げまで現地で行う、という日本の映画としては画期的な、そしてチャレンジングなプロジェクト」とコメント。これまでも『HERO』『西遊記』そして『それでもボクはやっていない』など、いわゆるスター性のある大作を多く手がけてきたフジテレビが20世紀フォックス社と共に手がける新たな試み、果たしてどのような作品ができあがるのか？　完成に、期待が高まる。

『サイドウェイズ』
2009年秋　全国公開