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中井貴一がギャラ交渉で故市川崑監督にだまされていた?
2008年11月10日 11時00分 [舞台挨拶]
舞台あいさつに登壇した、中井貴一、編集の長田千鶴子、浅野ゆう子、佐々部清監督

『細雪』『犬神家の一族』など、数々の名作を世に送り出し、今年2月に92歳で死去した市川崑監督。そんな市川監督が1993年に日本初の長編ハイビジョンドラマとして製作し、一度だけ放送された後、ソフト化されずにいた『その木戸を通って』が、8日に公開され、出演した浅野ゆう子、中井貴一、当時本作の助監督を務めた佐々部清監督らが丸の内TOEI2にて舞台あいさつを行った。

市川監督作品において唯一の未公開作品であり、15年を経った今、ようやく一般公開されるとあって、当日は大勢の観客が来場。浅野は「自分では変わっていないと思いつつも、大人になってからの時間の流れは早いもの。15年、あっという間です。ハイビジョンなんて、生まれて初めてで、右も左もわからない状態の中の仕事でした。新しいものに向かっていった経験は女優として誇りに思っています。できれば市川監督にも一緒に観てほしかったです」と公開の喜びを語っていた。

一方、中井は「市川監督から『ハイビジョンドラマで、長年やりたかった山本周五郎作品だが、公開にならへん。ギャラそんなに出されへんけどやってくれるか?』と電話がありました。先日、編集の長田(千鶴子)さんに聞いたら、(本作は)お金があったらしく、だまされたなー(笑)」とギャラの安さに言及し、それを受けて佐々部監督は「助監督時代、一番ギャラがよかった作品です。映画監督として9本やってますが、こんなにぜいたくなのはないですね(笑)」と語り、会場から笑いが起こっていた。

本作は、幻の名作といわれるように、市川監督が光と影、色彩に隅々までこだわり、観る者をとりこにするような映像世界に仕立てられている。浅野が「この劇場からスタートして、日本全国たくさんの人に観ていただけることが、今年最後の夢」と語る名作を、ぜひ大きなスクリーンで味わってほしい。

『その木戸を通って』
丸の内TOEI2にて上映中

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