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第1回のルイ・マル監督をはじめ、ベルナルド・ベルトルッチ監督ら偉大な映画人を名誉委員長に招いてきた大阪ヨーロッパ映画祭が今年も11月21日(金)に開幕する。それに先がけ、今年の名誉委員長である映画音楽の巨匠モーリス・ジャール氏が来日。12日に都内で会見を行った。
これまでにデイヴィッド・リーン、アルフレッド・ヒッチコック、ルキーノ・ヴィスコンティ、クリント・イーストウッドら数々の映画作家とコンビを組んできたジャール氏。今回の映画祭ではジャール氏の足跡をたどるドキュメンタリー作品と、氏が音楽を手がけた傑作『アラビアのロレンス 完全版』が上映されるが、ジャール氏は「『アラビアのロレンス』は女性もアクションもカーレースもないのに決して古くならない作品。若い観客には当時の若い人が喜んだのと同じように楽しんで観てほしい」とコメント。
その後、製作当時の様子を振り返り「映画のために2時間分の音楽を作曲する必要があったんですが、残された時間は6週間しかありませんでした。そこで私は寝るのが好きなんですが、5時間働き20分寝て、また5時間働いて20分寝る…という生活を6週間続け、何とか曲を書き上げることができたのです。かわいそうな私!」と語ると会場からは笑いと拍手が起こる。当初、予定されていたジャール氏のコメント時間は5分ほどだったが、デイヴィッド・リーン監督との思い出や、音楽製作にまつわる秘話など30分以上に渡るトークを披露。本作にまつわる思い出は尽きないようで、最後には周囲から話を止められてしまう一幕もあった。
今回上映される『アラビアのロレンス 完全版』は、コロンビア映画85周年を記念してソニー・ピクチャーズが製作したニュープリントでの上映となる。そのクオリティにジャール氏も「音も画もデジタルになり、まるで先週完成した映画のよう」と驚きながらも、最後に「でも一番素晴らしいのはこのような素晴らしい映画を作ったデイヴィッド・リーン監督だと思います。みなさん感謝しましょう!」と語ると会場から大きな拍手が起こった。
『アラビアのロレンス 完全版』は、映画祭初日の11月21日(金)に大阪・リサイタルホールで上映された後、12月下旬より東京・新宿テアトルタイムズスクエアにて上映される。
「第15回大阪ヨーロッパ映画祭」
11月21日(金)〜24日(月・祝) 大阪・リサイタルホールにて開催
『アラビアのロレンス 完全版』
12月下旬より新宿テアトルタイムズスクエアにて公開
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