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BD＆DVD『ナルニア国物語／第２章：カスピアン王子の角笛』の発売記念イベントが17日(月)、都内で行われ、先月に現役引退を表明した2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が同イベントに出席した。

現役時代にその走りで多くの人々を熱狂させた高橋は、同映画のメインコピーである「信じる者のために戦う」というテーマに符合する人物として「ナルニア国」栄誉賞を受賞。映画の主役をイメージしたという私服姿で記念のエンブレムと盾を手に、“Qちゃんスマイル”。気になる今後については、「もしオファーがあれば、ドキュメンタリーのような番組なら…」と女優への意欲を少しだけのぞかせたものの、「走ること以外は全くのルーキーなので、様々な経験を通じて、自分にしかできないものが見つかれば」と、模索中であることを強調した。

ただ、ひとりのジョガーとして、あるいはジュニアクリニックの講師として、これからもランニングに関わっていくスタンスは変わりないという。高橋はこの前日に開催された東京国際女子マラソンで初めて解説を務めており、現役時代とは違う角度から大会を見た感想を問われると、「多くのボランティアが大会を支えていることを改めて知り、感謝の思いを強く持った」とコメント。さらに、このところのランニング熱の高まりについても、「私がマラソンを始めた頃はまだ、こたつに入って見るスポーツだったのに(笑)。東京国際では一般の女性ランナーも数多く参加し、ウェアもスカートだったり、すいぶん女性らしくカラフルになってますね」と競技人口の増加を素直に喜んだ。

過酷なイメージもあったマラソンをその明るい笑顔や発する言葉で、走る楽しさを伝えてきた高橋。第一線から退いた今、「一人の女性として、素敵な人だね、と言ってもらえるようになりたい」と話し、これから始まる第2の人生に思いを馳せた。

『ナルニア国物語／第２章：カスピアン王子の角笛』は前作『第1章：ライオンと魔女』に続く続編で、世界中で行われたオーディションからカスピアン王子役として抜擢されたベン・バーンズが話題になり、今年5月に公開され大ヒットを記録。21日(金)にはBDとDVDが発売する。

なお、シネマぴあでは27日より高橋のインタビューの模様は動画で配信する予定だ。

(文・写真：上原伸一)

• ベン・バーンズインタビュー