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世界で活躍する脚本家・作曲家が手掛ける新作ミュージカル「シラノ」が、来年5月にブロードウェイに先駆け日本で上演される。この作品の製作発表が11月17日に都内にて行われ、主演の鹿賀丈史らが出席した。
19世紀末にフランスで初演されたエドモン・ロスタン作「シラノ・ド・ベルジュラック」。美しい従妹に恋をしながらも、人並み外れた大鼻を恥じ、思いを打ち明けられず、逆に彼女から恋の取り持ちを頼まれてしまう男を主人公にしたラブ・ロマンスで、今までにも数々の名優が演じてきた名作だ。この戯曲をミュージカル化するのは、「ジキル&ハイド」でも知られる脚本家レスリー・ブリカッスと作曲家フランク・ワイルドホーンのコンビ。日本でも人気の高い巨匠の新作が、ブロードウェイに先駆け日本で上演されるという注目の舞台だ。
タイトルロールのシラノを演じるのは、「ジキル&ハイド」に主演していた折にワイルドホーン直々のご指名を受けたという鹿賀丈史。「彼らが作るのなら間違いなく美しい音楽で彩られるんだろうと思ってはいたのですが、実際その音楽を聴くと、すーっと自然と涙が出てくるような美しさ。多くのミュージカルを聴いてきましたが、これは最高傑作になるんじゃないかと思うほど素晴らしい」と早くもこの作品に惚れ込んでいる様子。またシラノの大鼻についても「今のこの鼻(付け鼻)はまだカッコいい、もうちょっとヘンテコな鼻の方がシラノらしいかな。これからいろいろ工夫をしたい」とこだわりを見せていた。
共演者も実力派が揃う。シラノが思いを寄せるロクサーヌ役には元宝塚トップスターの朝海ひかる。「いつかこんな素敵な役にめぐり会えたらとずっと思っていたロクサーヌ役。しかも鹿賀さんとご一緒できるということで、こんなに世の中うまくいっていいのかなというくらい、嬉しく幸せ」と喜びを語る。ロクサーヌの恋人・クリスチャンは浦井健治と中河内雅貴のWキャスト。ともに人気舞台への出演が続き、めきめき頭角を現している若手人気俳優だ。浦井が「鹿賀さんの舞台を何度も拝見させて頂いて、本当に大尊敬している役者“様”なので。(隣にいて)圧迫される感じですが、耐えていこう、と思っています」と語れば中河内も「上から象に踏まれた感じ……(のプレッシャー)。でも自分のできる限りのことを精一杯やります」と大先輩との共演を緊張気味に語っていた。
演出を手掛けるのは山田和也。「恋あり裏切りあり決闘ありロマンスあり、とにかくてんこ盛りの上に、全体としてユーモアを忘れていないのがこの作品の素敵なところ。堅苦しい時代劇ではなく、今の時代の皆さんがワクワクゾクゾクできる大冒険ロマンです」と見どころをアピール。このキャスト&スタッフで「ブロードウェイに負けるような作品にはならない」(鹿賀)という舞台が生まれるのを楽しみに待ちたい。
公演は、2009年5月5日(火・祝)から28日(木)まで東京・日生劇場にて行われる。チケットは11月29日(土)に一般発売開始。大阪、広島公演もあり。
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