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人気作家・伊坂幸太郎の短編小説を映画化した『フィッシュストーリー』が完成し、都内で完成披露試写会とキャストらによる舞台あいさつが行われた。
監督は、伊坂原作の『アヒルと鴨のコインロッカー』を手がけた中村義洋。伊坂作品の映画化は2度目となり「『アヒル…』とは全然違う、静かで深い物語だと思いました。原作を壊さないようにするのが大事だった」と振り返った。
物語の鍵となるのは、1970年代に活動していたパンクバンドが最後にレコーディングした曲「FISH STORY」。この楽曲がさまざまな時代に生きる登場人物たちの人生を繋いでいく。バンドのメンバーを演じた伊藤淳史、高良健吾は約3か月ほどの練習を重ねてから撮影に入ったという。学生時代にバンド活動をしていたという伊藤は「芝居してるんだけど、役者ではなくミュージシャンのような気持ちで挑めました」と語り、当初は役どころに不安があったというボーカリスト役の高良は「練習していくうちに怖さはなくなった」と、撮影を振り返っていた。
2000年代に生きる女子高生を演じた多部未華子は伊坂作品のファンであり、出演は即決したそう。中村監督が「(多部の役は)アテ書きの部分があった」と明かせば、多部も「うれしかったです。迷いなくやります!という感じでした」と、ふたりの信頼関係は強く結ばれている様子。原作を読んでいたというレコード店店長役の大森南朋も「脚本を読んで、原作をうまく繋げたなと思った」と語り、作品にちなんで“もし世界が終わってしまうとしたら?”と問われると「ふてくされて寝ます。ふて寝です」と、持ち前の飄々とした語り口で答えていた。
この日の笑いの主役は、1980年代に生きる大学生を演じた濱田岳。開口一番「僕の聖子ちゃんカットを見てください!」と宣言、「(ヘアメイクをして)最初に鏡を見たとき、悪い夢かと思いました」「(役との共通点は)気の弱いところ」と、会場を沸かせていた。
劇中の楽曲を伊坂と交友のあるミュージシャン・斉藤和義が手がけていることでも話題の本作。来年3月の公開に向けて、伊藤から「(劇中のバンドメンバーで)演奏していけたら、なんて…」という発言も飛び出したこの作品の動向から、今後も目が離せそうにない。
『フィッシュストーリー』
2009年3月渋谷シネクイント、シネ・リーブル池袋ほか全国にて公開
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