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石原裕次郎、浅丘ルリ子主演作を上映する“蔵原惟繕監督特集”が開催【東京フィルメックス】
2008年11月25日 11時03分 [映画祭]
蔵原惟繕監督の弟、蔵原惟二氏

今年で9回目を迎える映画祭、「東京フィルメックス」が22日(土)に開幕し、会場のひとつであるフィルムセンター大ホールでは「蔵原惟繕監督特集〜熱狂の季節〜」を開催。石原裕次郎主演の『憎いあンちくしょう』や、浅丘ルリ子主演の『執炎』など1950〜60年代にかけて日活で製作された蔵原監督の選りすぐりの12作品をすべて英語字幕付きで上映する。初日となる22日は、大会社での機密漏洩や乗っ取りをめぐり暗躍する男たちを描いた社会派ドラマ『第三の死角』を上映。本編上映前に監督の弟である蔵原惟二氏による舞台あいさつ、上映後には監督とゆかりのあるゲストを迎えてのトークイベントも開催された。

トークイベントでは、当時日活で企画担当として数々の作品を蔵原監督とともに世に送り出してきた黒須孝治氏やスクリプターの白鳥あかね氏が出席。年に100本以上映画をつくらなければならなかったという当時の状況下で本作が誕生した経緯や、監督についての様々な思い出話を語った。

監督の人柄について「普段は穏やかで面倒見もいいやさしいジェントルマン、でも映画を作る時は猛々しい男へと変貌を遂げる」と黒須が語ると、白鳥も「映画を作るときは青鬼のようになるけれども、人間性はとても豊かで優しい人でした」と語り、自分が駆け出しの頃、監督に助けられたというエピソードなども披露した。

また、「なぜそんな穏やかな人がこんなに激しい映画を撮るのか」という疑問を抱いたという黒須。いろいろ調べ考えた結果、それは蔵原監督の先祖にさかのぼるのだという。「実は蔵原さんの祖先は阿蘇大宮司の本家。先祖の権力に対する反骨精神というものがDNAとして残っているのではないか」と分析していた。

本特集は30日(日)まで開催され、当時としては実験的に作られた作品が揃う。今回ふたりが語っていた監督の人となりや、当時の時代背景など、様々な角度から観るとまた違った魅力が発見できるのではないだろうか。この機会に是非足を運んで頂きたい。

■東京フィルメックス
11月30日(日)まで有楽町朝日ホールほかにて開催中

■蔵原惟繕監督特集〜熱狂の季節〜
東京国立近代美術館フィルムセンター大ホールにて開催中

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