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映画祭2日目の23日、本映画祭のディレクター林加奈子氏がホストを務め、“楽しき国際映画祭”と題されたトークショーが開催された。
このイベントに登場したのは世界中の映画祭を渡り歩く“国際映画祭のプロ”たち。パイオニア映画シネマデスクの丹羽高史氏・牧子氏夫妻とベルリン国際映画祭のフォーラム部門創設者であり、審査員やゲストとしてフィルメックスには縁の深いウルリッヒ・グレゴール氏とエリカ氏夫妻だ。
丹羽夫妻は、林ディレクターいわく「国際的には、海外の映画業界の人たちは日本人といえばこのおふたり」と語るほどの人物。これまでに参加した映画祭は200か所を越えるという。
林ディレクターが「ピョンヤンもケープタウンも行ってるんですよね?」と投げかけると、「イラン、キューバ、北朝鮮にも。北朝鮮は相当外国映画に飢えていて、観たくてしょうがない、海外の映画をどうしても観たいっていう人が多いという状況を感じましたね」(丹羽高史氏)と、自身が肌で感じた各国の映画祭の状況を語っていた。
またグレゴリー夫妻は、一番最初にふたりで一緒にカンヌ映画祭に参加したのは結婚の翌日だったそう。エリカ氏が「私はハネムーンだとは思ってないんだけど」と話せば、ウルリッヒ氏は「映画人としてのハネムーンです。なぜなら我々の人生から映画を切り離して考えることはできないから」と、貴重なエピソードを披露していた。また、50年代からカンヌ映画祭に参加しているというウルリッヒ氏は「ディレクターとして新しい映画人を探し出すことが一番の喜び。80年代の後半は台湾の映画祭でホウ・シャオシェン、エドワード・ヤンと出会い、新しい作品を見つけ出すことができた。30年以上やっているが、まだ新しい出会いがあるのではないかと思って旅行しています」とその情熱を熱弁。
長年にわたって国際映画祭に関わり続けている人物たちの、未だ衰えぬ新しい映画表現発見への意欲に来場者も多いに感銘を受けていた様子だった。
■東京フィルメックス
11月30日(日)まで有楽町朝日ホールほかにて開催中
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