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『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督の新作は“私服で来い”?
2008年11月25日 19時20分 [邦画]
(前列左から)タナダユキ監督、さそうあきら氏、草野イニ、遠藤雄弥、柄本時生、安藤サクラ、水崎綾女、我妻三輪子

『神童』『コドモのコドモ』と作品が次々と映画化される人気漫画家さそうあきら氏の原作を、『百万円と苦虫女』のタナダユキ監督が映画化した『俺たちに明日はないッス』が22日、公開初日を迎え、都内で舞台あいさつを行った。監督、原作者、キャストの総勢8人がずらりと壇上に上がり、にぎやかな舞台あいさつとなった。

本作は15年前に発売されたさそう氏の短編集から、悶々とした青春を過ごす若者たちのエピソードを抽出し、群像劇に再構成して描いたもの。原作者のさそう氏が「ここ最近は芸術寄りのマンガを描いているのですが、15年前に描いたマンガを映画化していただいて、作品から漂ってくる“童貞臭”にほだされて、今後の創作活動に影響を与えそうです」と喜びのコメントを残すと、タナダ監督は「この度、原作が復刊いたしました! 復刊させるために映画を作りました。映画が本の宣伝です」と原作への惜しみない愛を披露した。

そんな、さそうが描いた悶々とした若者たちを演じたのは年齢も出身もバラバラな6人の俳優たち。現在21歳の遠藤雄弥が「21歳で“高校生”は大丈夫かなぁ、と思ったんですけど」とコメントすると、隣にいた草野イニが「僕は撮影当時28歳でした!」と語り、会場から笑いを誘う。そんな多様な俳優陣は撮影初日に、柄本時生の呼びかけでロケ地の屋上で一緒に弁当を食べたことから仲良くなれたそうで、撮影時の思い出について質問されると全員が「撮影初日に屋上で…」と答え出し、司会者から「それしかないんかい!」とツッコまれていた。

また、俳優たちのタナダ監督に寄せる信頼もみな同じほど深いようで「男の子の目線で映画を撮るのが上手」(柄本)、「親方のようにみんなを引っ張っていってくれる」(遠藤)、「少年で、おっさんで乙女」(安藤サクラ)、「サバサバしているのにキレイで素敵」(水崎綾女)と監督を絶賛する声が続いた。そんなタナダ監督は本作の登場人物たちについて「彼らは決して知性的ではないんだけど、とても正直な人たちで、そこが魅力的」と評価。劇場に集まった観客たちもその言葉に共感したのか、監督が「楽しんでいただけたでしょうか?」と質問すると、大きな声で「良かったよ!」「面白かった!」との声があがり、これにはタナダ監督も「映画の舞台あいさつでは普通、レスポンスないんですけどね」と笑顔を見せた。

最後に、タナダ監督が「この映画はR-15指定なんですけど、15歳以下の方もこっそり来ていただいてかまわないので“私服で来い!”とだけ周囲の方に伝えていただければ」とコメントすると、その言葉に応えるように客席からはこの日一番の大きな拍手が起こった。

『俺たちに明日はないっス』
公開中

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