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中国の実情を捉えるユー監督「次回作のテーマはセックス問題」【東京フィルメックス】
2008年11月26日 10時00分 [映画祭]
『サバイバル・ソング』のユー・グァンイー監督

23日、コンペティション部門に出品された『サバイバル・ソング』の上映後に、監督のユー・グァンイー氏がQ&Aイベントを行った。監督第1作の『最後の木こりたち』も昨年の本映画祭で上映され好評を呼んだユー・グァンイー監督は、自らの故郷である中国・黒龍江省を舞台に新たな作品を完成させ、再び東京に帰ってきた。

登壇した監督は「(初めて来た)去年は緊張していましたが、今年は親戚の家に来たような気持ちで安心しています」とあいさつ。来場者から製作のきっかけについて質問されると、「(映画の舞台は)2004年に『最後の木こりたち』を撮影した場所。観客からその後の木こりたちはどうなったのかと関心を持たれ、今回は登場人物たちのその後を語るものを作ろうと思いました」と、観客からの反響の大きさがきっかけのひとつであったことを明かしていた。そして監督は中国でのインディペンデント映画の現状にも言及。本作は韓国の映画祭で最優秀作品賞を受賞しているが、中国国内ではいくつかの大学で上映されただけで一般への知名度はほとんどないという。監督はそのような状況について「私を知らない人にとって、私は見知らぬ市民の中に埋もれている」と表現していた。

観客のひとりから作中の登場人物たちの異性関係について質問が及ぶと、それに関連して「次の作品は性と人間性に対する問題をつきつめていきたいと思っています。今は脚本を準備していて、順調にいけば2年後くらいに皆さんに見ていただけることになると思います」といううれしい発表が。第1作、第2作と続いてフィルメックスで上映されているユー・グァンイー監督。2年後の映画祭でも監督の作品に出会うことを楽しみに待ちたい。

『サバイバル・ソング』

■東京フィルメックス
11月30日(日)まで有楽町朝日ホールほかにて開催中

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