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中原仁氏と大島忠智氏が「ブラジルの映画と音楽の有機的な関係」を語る【東京フィルメックス】
2008年11月27日 10時00分 [映画祭]
IDEE Recordsの大島忠智氏とラジオ番組ディレクターである中原仁氏(左から)

「第9回東京フィルメックス」の関連として丸の内カフェにて行われているトークイベント「それぞれのシネマ」。25日は、音楽プロデューサー、ラジオ番組ディレクターである中原仁氏とIDEE Recordsの大島忠智氏が「ブラジル[音楽×映画]編」を開催した。

今年は日本人ブラジル移民100周年であることもあり、数々のブラジル映画が上映されている本映画祭。ブラジルの映画にも精通しているふたりは上映作品を例に挙げ、「ブラジルの映画と音楽には有機的な関係が築かれている」と語るが、ひとつの作品を取り上げるごとに何人もの音楽家の名前が挙がり、映画と音楽の深い繋がりを感じさせた。例えば、『リーニャ・ヂ・パッシ』のダニエラ・トマス監督の弟は、『シティ・オブ・ゴッド』の音楽を担当して注目されたアントニオ・ピント。その『シティ…』に出演した人気歌手セウ・ジョルジが、古いサンバの名曲を『リーニャ…』のエンディングで歌っている、というのも面白いエピソードだ。

また、本映画祭では、フランスのヌーヴェルヴァーグの影響を受け、1950年〜60年代に起こった映画運動「シネマ・ノーヴォ」の重要人物、ジョアキン・ペドロ・デ・アンドラーデ監督特集が組まれているが、ちょうど同じ時期、音楽界でも新しい感覚の音楽、ボサノヴァが誕生している。監督の作品の中にはボサノヴァを代表する歌手カルロス・リラも音楽を担当しており、中原氏は「音楽と映画が古くから結びついていたのをこの特集で知った」と感慨深く語っていた。

ちなみに、映画祭で上映される『ウェルカム・トゥ・サンパウロ』でナレーションを務め、日本でも人気の歌手カエターノ・ヴェローゾがジルベルト・ジルと製作したアルバム『トロピカリア2』(1993)には「シネマ・ノーヴォ」のタイトルやテーマ曲を織り交ぜた、その名も『シネマ・ノーヴォ』という曲が収録されているそうで、映画ファンもチェックしたい1曲だ。

■東京フィルメックス
11月30日(日)まで有楽町朝日ホールほかにて開催中

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